ぼくの夏休み | 走りながら、食べて、聞いて、考えて!

ぼくの夏休み

テレビゲームの好きな人は、けっこう知っていると思うけど、「ぼくの夏休み」というゲームソフトがありました。
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夏休みに田舎に行ってそこで毎日地元の人たちと遊んだり、探検したり、そしていろんな人とふれあい、そういう毎日を絵日記に綴っていく そんなゲームソフトです。
昆虫相撲をしたり、秘密の基地を作ったり、海にもぐったり、山に行って探検して宝物を発見したりと、毎日たくさんの出来事があって、そして最後は、夏休みの終わりは、悲しい気持ちになってしまうという、ちょっと切ないゲームソフトです。

隠岐の島が好きな理由は、「ぼくの夏休み」と同じような島の雰囲気と島の人たち、そしてその環境がイメージどおりで、自分のふるさとのように感じてしまうそういう場所です。
なので、毎年、この島100kmを走りに出かけたくなるのです。

で、この前行ってきた、石巻市の雄勝町も、まさに「ぼくの夏休み2」なのです。

海も山もとても近くて、きっと夏休みになったら子供たちが山を駆け巡り、海に飛び込み、とうもろこしをお腹いっぱい食べ、夜になったらホタルが舞い、盆踊りがあり、蚊取り線香のにおいがつんとくるような夏。

そんな夏が、そんな日本の夏が、ここにはあるんだと思います。

今は、堤防も家も壊れてしまって復興はまだまだだけど、きっと夏休みには、そういう風景がみられると思うのです。

雄勝も、ふるさとのひとつになってしまったようです。


今回、雄勝のトレランに参加した、多くのランナーが、また行きたいと行っています。
また、津波でなくなった町に大きなショックを感じています。

でも、0からまた町を作り上げようとしている雄勝の方たちの強さにとても感動しています。どうしてそんなに優しくなれるのだろう・・・。トレランであんなに笑顔で参加者とふれあった大会は今まで無いということを行っている人も多いです。

「ぼくの夏休み」の舞台は、だれをも迎え入れ、そしてこころを解放させ、笑顔にし、幸せな気持ちにしてくれるようです。

これから、夏。

あのきれいな海と、あおあおとした山と、心地よい風と、静かな町。
そして、笑顔。

ぼくの夏休み、何章めかわからないけど、宝物を見つけにまた行きたいですね。