沖縄に行ったりで書いていなかったけれど、どうしても言っておかなければならない事があります。


『夏休みの地図』という映画が広島で29日に封切りされます。
その中にどうしても受け入れられないワンシーンがあります。


「人の名前を使って放屁するんじゃない!!」


この映画の予告を見たいろんな方からあのシーンは失礼すぎるから抗議したらと言われました。しかし完成してしまったもの、莫大な資金や労力がかかったことでしょう。


き・た・べ・っ・ぷーと言いながら子供が学校でみんなの前でオナラをし笑いをとるらしい。子供のお遊びとしてのワンシーン。


実は我が家の子供たちもそうやって学校で冷やかされ学校に行きたくないと言ったことがあります。


私も実は球場で随分名前を使って野次られました。私は当時はプロの野球選手。プロであり、大人だから我慢もできるというもの。
しかし子どもたちはそうではありません。
自分たちが持って生まれた「名前」という大切なもので、傷つきやすい年頃の子どもたちが悩み苦しむ姿を見て私もどんなにか苦しんだことか。これは初めて皆さんにお話する事実です。


この映画、教育委員会の推薦もあるそうな。映画としては大変に良いものらしい。


しかしこのシーン、監督を始めスタッフも誰一人問題だとは思わなかったらしい。こうやって人というのは気づかないうちに人を傷つけてしまう事があるという事を、皆さんの心に留めていただき、反面教師としていただきたいと思います。


映画を作る事はどんなにか大変な事か。資金もそうだし、出演者の努力も相当なものでしょう。このワンシーンだけで映画すべての価値がなくなる事はありません。ぜひみなさんには映画館に足を運んでいただき、この映画で訴えたかった本当の主題の方を見ていただければと思います。