
thank you伝道師 ナースりん

看護師を目指す皆さんへ。。。
父の入院などを見ていて…
一人ひとりの生活を知ることって
とても大事だな~…
つくづく感じました。
複数の患者さんに一人の看護師が担当になるという
システムでは、
マンツーマンで寄り添うことは
不可能に近いと思います

だけど…ね。
私達の日常を考えたら…決して思い通りにはなっていません。
それは患者さんも同じだと
思うんですね。
ただ「病気やケガ」という非日常なことが、
体に起こっていて…
心がとても弱い状態です。
それもまた、
私達が風邪を引いたり、
ケガをしたときと同じだと思います。
時間と共に良くなるものなのか、
長く病気やケガと付き合っていかなくてはいけないのか…
その違いはあるけれど。
人はみんな、分かってほしいのです。
すべて思い通りにナースやドクターが、
理解してくれることが理想です

…でも、そうはいかないことも、
本当は、
患者さんも分かっているんですね。
だから…
遠慮したり、
我慢して平気な顔を見せてくださったり、
時には不満をぶつけたり…
人間だもの。。。
いろんな反応が出てくるものです

私達にできることは、
医学的なことに基づいて治療の介助をすることのほかに、
その方がその人らしさを保てるように、
一人ひとりの患者さんに
一人ひとりのナースが、
思いを馳せることなんじゃないかって、
私は看護学校時代から
ずっと思ってきました。
自分の気持ちすら、
理解することは難しいのに…
自分以外の人の気持ちを理解するなんて、
こんな難しいことはありません。
だから完璧じゃなくていいんです。
完璧なんてありえないでしょう

いつも誰かが自分のことを、
考えてくれていると伝わっていたら、
患者さんもいつか心を開いてくださる。
どんな自分を出しても大丈夫…受け入れてもらえたなら、
いつか胸のうちを
打ち明けてくれるかも知れない。
私達ナースは、
試行錯誤の繰り返しで、
これでいい

そんな完璧な答えはないのです。
だからたくさん想像してください。
私達が日常生活の中で感じるいろんなことを、
主人公を患者さん一人ひとりにして、
この方はどんな性格で、
どんな一日を送っていたのだろうか?
この方は病気に対して、
どんな思いを抱いているのだろうか?
どんなことが情報として伝えてもらえたら、
安心できるのかな?
入院生活で不便を感じてることはなんだろう?
私達が、日常でアタリマエに
朝起きてから、夜

そして睡眠パターンなど…
ツメを切ったり、お風呂に入ったり、
嗜好品があったり、
日課として毎日してることや、
恥ずかしく感じること、
すきなことなどなど…
患者さんを一人のかけがえのない存在として、
思いを馳せてください。
私が看護学校卒業のときに祝辞でいただいた言葉
「専門バカにならないでください」
医学的根拠を知ってるからと言って、
それをマニュアル通りにすることを良し

専門バカにならないでください。
また知らないことを知らないままにする
無責任な人間にならないでください。
ナースというプロの職業人として、
また一人の人間として…
いつもバランスをもって、
患者さんに思いを馳せてほしいと思います。



