米ボストン爆弾テロ―求められる全容解明 | 一水会活動最新情報!

米ボストン爆弾テロ―求められる全容解明

先日、本ブログでも取り上げた、米国ボストンでの爆弾テロ事件


FBIは18日、事件に関与した疑いのある男2人として、チェチェン系米国人の兄弟である


タメルラン・ツァルナエフ容疑者とジョハル・ツァルナエフ容疑者の写真を公開。


兄弟は逃亡した末、捜査当局との銃撃戦になり、兄のタメルラン容疑者が死亡、


弟のジョハル容疑者も重症を負い逮捕されるという衝撃的な結末を迎えました。


現在、ジョハル容疑者への事情聴取が進められており、事件の全容解明が期待されています。


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(写真、左はタルメラン容疑者、右はジョハル容疑者)


米メディアの報道によれば、ジョハル容疑者は捜査当局に対し、


事件現場に爆弾を仕掛けたことを認めた上で、


米国によるイラクとアフガニスタンでの戦争が犯行の動機になった、と供述しているとのことです。


捜査当局は、兄弟がインターネットのサイトを通じて、次第に思想を過激化させていったとみています。


また、共犯者がいた可能性はなく、兄弟は国際テロ組織とは無関係だったともみています。


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(写真は事件現場に添えられた花束)


事情聴取は現在も継続中であり、事件の全貌が解明されるまでにはまだ至っていません。


ただ現時点ではっきり指摘できるのは、今回の事件を契機に、


米国内におけるイスラーム系住民への偏見・差別が強まる恐れがある、ということです。


12年前の「9.11」の際にも、


アラブ系住民が十分な証拠もないままFBIに身柄を拘束されるという事件が多発しました。


そうした事態が繰り返されないことを切に願います。



今回、ジョハル容疑者は、テロの原因として、


米国が今世紀に入り中東で行ってきた戦争を挙げました。


米国には、単にジョハル容疑者を訴追するだけでなく、自らの中東政策に誤りがなかったかどうか、


今一度振り返り、検証することを強く求めます。(F)。


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■第137回一水会フォーラム


日時・平成25年5月13日(月)/18時30分開場・19時00分開会


演題・「検証 官邸のイラク戦争――元防衛官僚による批判と自省」


講師・柳澤協二先生(元内閣官房副長官補)


場所・ホテルサンルート高田馬場 3階会議室


会場整理費・2,000円(機関紙「レコンキスタ」最新号込み)