俳優、高倉健さんが亡くなられていたとニュースが入ってきましたね。
福岡県中間市出身で無口で不器用な九州男児、という印象の俳優さんでした。
１９７９年生まれの僕の年代では「ホタル」や「鉄道員」での高倉健さんが印象深いのですが、実は海外でプレーしていた頃、「ミスターベースボール」の事を海外の選手たちから耳にすることが在りました。トレードで「中日ドラゴンズ」にやってきた有名メジャーリーガーが日本の文化や日本野球に苦労しながらも少しづつ日本人を理解しながらチームの一員として戦っていくという、内容の映画で海外の選手たちにとって「日本野球のバイブル」とされるほど有名でした。その中で中日ドラゴンズの熱血監督役をされていたのが高倉さんでした。もしかしたらアメリカでも【Ken Takakura】の死は報道されているかもしれませんね。追悼報道などで色々なエピソードを拝見していると男として人として素晴らしい俳優さんだったんだと感じます。
１１月４日。
僕の小学時代の恩師が亡くなったと連絡が入りました。ここ数年は体調も思わしくなく、自宅のある奈多団地の５階まで上がるのも一歩一歩時間を掛けて上がってらっしゃました。今年は引退の報告、そして１０月には吐血して緊急入院をしたため何度か会いに行っていました。
僕と監督との出会いは２９年前の春。当時、住んでいた奈多団地の自宅前にあった公園。集会所横の広場でお兄さんたちが練習しているのを眺めていたんです。そんな僕に気づいた監督さんが「おい、キャッチーボールするか？」とソフトボールを渡してくれたのが始まりです。５m位から全力投球。驚かれたそうですが気に入ってくれたそうです。まだまだ何のルールもわからない僕でしたが３年生からしか入れないにも関わらず入部を許可してもらったのです。しかし週末の練習ではそのうちに飽きて外野で地面に絵を書いて遊んでしまうような子でした。大きな水筒を自転車の後ろに縛り付けてフラフラしながら通ってました。思い返せばそんな子をよく受け入れてくださったなぁと、思います。
とても厳しい監督さんでたくさん怒られましたが手を挙げられたことは一度もありませんでした。
一度だけ…６年生になり４番打者だった僕はその試合全く打てませんでした。守備練習の時、ショートを守っていた僕は悔しさをぶつけるようにファーストへ思いっきりボールを投げつけました。そうやって自分の不甲斐なさを人に当たった姿を見た監督はベンチから「なんばしよるか！！」と一喝しバットを投げてきました。その後は泣きながらボールを追っていた記憶しかありません。出来なかったことに怒られたことはありませんが、出来ないことを当たってみたり、努力もせずに偉そうなことを口にすればすごい形相で叱られました。学校での生活態度や、親への態度、当たり前ですが仲間を先輩後輩を大切にすることには徹底して指導されました。守れなければ「除名」。大好きなソフトボールやクラブを辞めさせられるのが何よりも怖かったのを覚えています。
チームは当時４００チームはあった福岡でも優勝するほどの強豪です。しかし技術を指導されたことは殆ど記憶にありません。平日はボールを持たずにランニング、腹筋背筋、腕立て伏せ、素振り、そして３０分から１時間の「ミーティング」で努力すること、辛抱することの大切さを教えられました。「忍耐」「努力」僕の野球人生を最後まで支え続けてくれたのは監督さんの教えでした…。
亡くなる一月ほど前に自宅に伺った時です。もう、ほとんど話すことも出来ずにいましたが、僕がテレビに出ること、子供が生まれたことを報告すると嬉しそうに微笑んでくれました。（赤ちゃんの顔を見せに来ますからね、と言っていたのですが約束は果たせませんでしたが…。）そして、これから子どもたちに野球指導をしていくことを伝えると手を胸に当てながら声を振り絞るように「ここ…ろ…こころ…心を鍛えないかんばい」と仰いました。余程伝えたかったんだと思います。世界中色んな国に行って色んな指導者さんに出会いましたが、これほど選手を自分の子供のように愛情を持って接してくれた指導者さんはいませんでした。本当に世界一の指導者だったと思います。厳しかったけど楽しかったし人生の原点でした。
通夜、葬儀に参列し教え子を代表して弔辞を読ませて頂きました。
３５年間、僕の生きてきた人生と同じ時間、奈多少年ソフトボールクラブの監督として命絶えるその時までご指導頂いたこと我々は忘れません。中田監督の教えは我々教え子の心にしっかりと根付いています。本当にありがとうございました。
安らかにお眠りください。 合掌
o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす！」
福岡県中間市出身で無口で不器用な九州男児、という印象の俳優さんでした。
１９７９年生まれの僕の年代では「ホタル」や「鉄道員」での高倉健さんが印象深いのですが、実は海外でプレーしていた頃、「ミスターベースボール」の事を海外の選手たちから耳にすることが在りました。トレードで「中日ドラゴンズ」にやってきた有名メジャーリーガーが日本の文化や日本野球に苦労しながらも少しづつ日本人を理解しながらチームの一員として戦っていくという、内容の映画で海外の選手たちにとって「日本野球のバイブル」とされるほど有名でした。その中で中日ドラゴンズの熱血監督役をされていたのが高倉さんでした。もしかしたらアメリカでも【Ken Takakura】の死は報道されているかもしれませんね。追悼報道などで色々なエピソードを拝見していると男として人として素晴らしい俳優さんだったんだと感じます。
１１月４日。
僕の小学時代の恩師が亡くなったと連絡が入りました。ここ数年は体調も思わしくなく、自宅のある奈多団地の５階まで上がるのも一歩一歩時間を掛けて上がってらっしゃました。今年は引退の報告、そして１０月には吐血して緊急入院をしたため何度か会いに行っていました。
僕と監督との出会いは２９年前の春。当時、住んでいた奈多団地の自宅前にあった公園。集会所横の広場でお兄さんたちが練習しているのを眺めていたんです。そんな僕に気づいた監督さんが「おい、キャッチーボールするか？」とソフトボールを渡してくれたのが始まりです。５m位から全力投球。驚かれたそうですが気に入ってくれたそうです。まだまだ何のルールもわからない僕でしたが３年生からしか入れないにも関わらず入部を許可してもらったのです。しかし週末の練習ではそのうちに飽きて外野で地面に絵を書いて遊んでしまうような子でした。大きな水筒を自転車の後ろに縛り付けてフラフラしながら通ってました。思い返せばそんな子をよく受け入れてくださったなぁと、思います。
とても厳しい監督さんでたくさん怒られましたが手を挙げられたことは一度もありませんでした。
一度だけ…６年生になり４番打者だった僕はその試合全く打てませんでした。守備練習の時、ショートを守っていた僕は悔しさをぶつけるようにファーストへ思いっきりボールを投げつけました。そうやって自分の不甲斐なさを人に当たった姿を見た監督はベンチから「なんばしよるか！！」と一喝しバットを投げてきました。その後は泣きながらボールを追っていた記憶しかありません。出来なかったことに怒られたことはありませんが、出来ないことを当たってみたり、努力もせずに偉そうなことを口にすればすごい形相で叱られました。学校での生活態度や、親への態度、当たり前ですが仲間を先輩後輩を大切にすることには徹底して指導されました。守れなければ「除名」。大好きなソフトボールやクラブを辞めさせられるのが何よりも怖かったのを覚えています。
チームは当時４００チームはあった福岡でも優勝するほどの強豪です。しかし技術を指導されたことは殆ど記憶にありません。平日はボールを持たずにランニング、腹筋背筋、腕立て伏せ、素振り、そして３０分から１時間の「ミーティング」で努力すること、辛抱することの大切さを教えられました。「忍耐」「努力」僕の野球人生を最後まで支え続けてくれたのは監督さんの教えでした…。
亡くなる一月ほど前に自宅に伺った時です。もう、ほとんど話すことも出来ずにいましたが、僕がテレビに出ること、子供が生まれたことを報告すると嬉しそうに微笑んでくれました。（赤ちゃんの顔を見せに来ますからね、と言っていたのですが約束は果たせませんでしたが…。）そして、これから子どもたちに野球指導をしていくことを伝えると手を胸に当てながら声を振り絞るように「ここ…ろ…こころ…心を鍛えないかんばい」と仰いました。余程伝えたかったんだと思います。世界中色んな国に行って色んな指導者さんに出会いましたが、これほど選手を自分の子供のように愛情を持って接してくれた指導者さんはいませんでした。本当に世界一の指導者だったと思います。厳しかったけど楽しかったし人生の原点でした。
通夜、葬儀に参列し教え子を代表して弔辞を読ませて頂きました。
３５年間、僕の生きてきた人生と同じ時間、奈多少年ソフトボールクラブの監督として命絶えるその時までご指導頂いたこと我々は忘れません。中田監督の教えは我々教え子の心にしっかりと根付いています。本当にありがとうございました。
安らかにお眠りください。 合掌
o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす！」