ゴルフの話題を書こうと思ったのですが、

ネット上で今、コンフェデ杯の侍ブルーの

3連敗の責任問題が浮上している

のを知り、再びサッカーネタを。


問題はザック監督の責任問題。

采配に問題はなかったかですが、

今の日本代表の力で

格上ばかりの相手に

責任を監督にかぶせるのは

酷だし、その意味や効果は

薄いと考えます。


例え他の国の名監督が代わりを

勤めるにしても、白紙に戻して

またイチからやり直しです。


ザックさんの采配や指導に問題が

あるというよりも、選手たちが

ザックさんの注意事項を

実行し切れなかった、そこに

問題があると私は思います。


例えば、相手にボールを奪われた

直後のディフェンダー陣の後退

シーン。過去の日本代表では、

この後退シーンを嫌というほど

見せられました。ゴール側へ

全てのDF陣がずるずると

下がっていく。中田秀寿が中心だった

時代もそう。その前の世代も勿論、

そうでした。


今日のメキシコ戦もそうでした。


疲れのせいか足が止まった時間帯の

長かった日本代表の面々は、

ボールを奪われ、劣勢になると

見るや、ボールを奪いにいったり

相手にプレスをかけにいくのではなく、

下がって守りを固めようとする。


それで守りが固まればいいのですが、

逆に攻撃陣とのスペースが間延びし、

再びボールを何とか奪っても

パスの出しどころが、とても

狭まり少なくなってしまっていた。


そんな感じを受けました。


日本代表の悪しき伝統だと

思います。今日は、メキシコの

攻撃時のミスにも助けられ、

最小失点で済みましたが、

もっと大量点をとられても

おかしくない状況だったと

思います。


では、なぜザックさんがさかんに

指示していたように、

コンパクトにできなかったのか?


それは、選手自身が一番

分かっていると思います。


疲れで走力が落ちた?


足が止まり、プレスをかけられず、

やむを得ず後退した?


長友のひざの故障再発の不運

にも見舞われ、両サイドは、

メキシコ攻撃陣のターゲットに

なっていました。


早め早めにサイドでプレスを

かけられないから、

イタリア戦とは違って

メキシコに攻め入られるシーンが

多かったのでしょう。


それにしても守護神・川島の

好セーブは別にして、

DF陣のプレスの遅さは、

世界で戦うには無理が

ありそうです。


世界王者スペインのように、

相手がボールを奪う瞬間まで

予測して、先読みでプレスを

かけにいく、そんな力は

今の日本にはなさそうです。


というか、アジアレベルでは、

その必要性がなかったのかも

しれません。


そしてプレスが遅く球を奪われ、

サイドをえぐられると、ずるずる

後退していく。あの悪しきシーンが

今日は本当に多かったです。


なぜ日本代表は、プレス

できないのか?


1対1に自信がないのか?


守備の”個”が欠けています。


ザックさんの指示どおりに

プレスをかけ、前線と最終ラインを

常にコンパクトにできれば、

もっといいサッカーができるはずですし、

それが90分間続けられないのは

どうしてか?その原因を

考える方が監督の責任うんぬんを

提案するよりも先では

ないでしょうか?


現にザックさんは、今の日本代表の

弱点を見抜いているでしょうから。


イタリア人監督なら、今の侍

ブルーの欠点が分かると思います。


パスが回っている時の日本と、

パスを回せなくなった時の日本。

どうしてこの大きな違いが同じ試合で

起こるのか?


なぜかを考えるべきです。


天地の差ほどの

チームの状態が同じ試合で

起こっているのです。


今日のメキシコ戦は、日本は

中2日のスケジュールでした。


それに長友の足の具合の不運。


走力のない代表選手の多さ。


岡崎のように、もっと献身的に

走れる選手をそろえた方が

いいかもしれませんね。


それにしても、今日の日本代表、

岡崎選手だけが”水を得た魚”

のように生き生きとプレー

していたのが印象的でした。


監督よりも、これから先、

どんなフレッシュなメンバーが

代表に入ってくるかが

楽しみです。


課題は山ほどありそうですが、

世界レベルのサッカーを

よく知るザックさんに監督は

任せ、フレッシュな選手と

これまでの選手の融合で

進化した日本代表を

また見てみたいものです。