●阿修羅(あしゅら)と修羅場(しゅらば)と修羅(しゅら)
★阿修羅(あしゅら) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
インドの鬼神の一種。サンスクリット語、パーリ語のアスラasuraの音写語で、修羅と略称される。語源からすれば、sとhの交代により、古代ペルシア語のアフラahuraと関係がある。しかし、古代ペルシアではアフラは善神とみなされ、悪神ダエーバdavaに対立すると考えられているが、インドではアスラを神(スラsura)にあらざる者、つまり非天と解釈した結果、その関係が逆になり、善神デーバdevaに敵対する悪神をよぶことばとなっている。そして善神と悪神との戦闘は、インドの大叙事詩『マハーバーラタ』にみえ、ビシュヌ神の円盤に切られて大量の血を吐きながら、刀、槍(やり)、棍棒(こんぼう)で打ちのめされたアスラたちが戦場に横臥(おうが)し、血に染まった彼らの肢体が、褐色の岩の頂のように累々と横たわっているようすが描かれている。ほぼ同様の叙述は、仏典にも所々に言及され、これらを通じてわが国の文学にも伝えられた。それで血なまぐさい戦闘の行われる場所を「修羅場(しゅらば)」という。またこのような阿修羅に生まれ変わることは、(1)地獄に生まれること、(2)畜生界に入ること、つまり動物になること、(3)餓鬼すなわち亡者となることとともに、四つの悪処(あくしょ)、悪趣(あくしゅ)に数えられる。すなわち、人が死後受けるところの不幸な運命の一つと考えられている。
なお、奈良・興福寺蔵の阿修羅像(国宝)は三面六臂(ろっぴ)で、巧妙な手の配置、愁いを含む表情で表される天平(てんぴょう)彫刻の名作である。 [ 執筆者:高橋 壯 ]
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★天竜八部衆(てんりゅうはちぶしゅう) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
仏法を守護する天の神々と、8種類の異形のもの。略して、八部衆、八部ともいう。すなわち、〔1〕天(天界の神々)、〔2〕竜(蛇形の鬼神)、〔3〕夜叉(やしゃ)(悪人を食う鬼神)、〔4〕乾闥婆(けんだつば)(帝釈天(たいしゃくてん)に仕えて音楽を奏する楽神)、〔5〕阿修羅(あしゅら)(闘争を好む悪神)、〔6〕迦楼羅(かるら)(金翅鳥(こんしちよう)。金色の翼をもつ大鳥)、〔7〕緊那羅(きんなら)(天の楽神)、〔8〕摩羅伽(まごらが)(蛇神)の8種をいう。 [ 執筆者:藤井教公 ]
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★講談(こうだん) [ 日本大百科全書(小学館) ] . http://p.tl/fZyl
話術を中心にした日本の伝統芸能。落語などとともに舌耕(ぜっこう)芸といわれ、寄席(よせ)演芸の一つ。かつては講釈ともよばれたが、明治以後は講談のほうが多く用いられる。講談、講釈ともに書物の文意・語義をわかりやすく説き聞かせる意である。浄瑠璃(じょうるり)(とくに義太夫節(ぎだゆうぶし))の「かたる」、落語の「はなす」に対して、講談は「よむ」という。釈台(しゃくだい)という小机を前に置き、張扇(はりせん)や拍子木などを用いて、男子1人で演ずるのが本来の姿で、演者を講釈師、講談師と称する。江戸時代に発展し、明治時代に最盛期を迎えたが、近年は衰微している。
講談は、仏教の説教、神道講釈、古典講釈、ことに太平記読みなどを源流として成立した。『太平記』を読む物語僧、談義僧は15世紀後半には存在したと思われるが、芸能者として姿を現すのは江戸時代に入ってからである。 [ 執筆者:延広真治 ]
修羅場が得意で「のんのん」の異名をとった2代田辺南竜、『天保水滸伝』を練り上げた5代伊東陵潮(りょうちょう) ... 『小夜衣草紙(さよぎぬぞうし)』の邑井一、修羅場読みの2代小金井芦洲(ろしゅう)ら多士済 ...
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★阿修羅 - Wikipedia http://p.tl/M1cT
八部衆に属する仏教の守護神。修羅(しゅら)とも言う。
大乗仏教時代に、その闘争的な性格から五趣の人と畜生の間に追加され、六道の一つである阿修羅道(修羅道)の主となった。
★なぜ、阿修羅は天界を追放されたのか? http://p.tl/EVL3 実は阿修羅は被害者だったんです。
★思いやりのない正義は阿修羅の正義! http://p.tl/zEWi
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★阿修羅のごとく - Wikipedia http://p.tl/2Kul 向田邦子脚本のテレビドラマ。
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★阿修羅 - 興福寺 国宝八部衆 http://www.ashura360.jp/
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★阿修羅(あしゅら)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 阿修羅とは、インド神話の悪神。血気盛んで常に闘争を好み、地下や海底にすむという。修羅。あすら。
【阿修羅の語源・由来】
阿修羅はサンスクリット語「asura」の音写。
「asura」の「asu」は「命」、「ra」が「与える」を意味し、古代インドで阿修羅は生命生気を与える善神であった。
のちに、「a」が否定の接頭語となり、「sura」が「天」を意味することから、「asura」は「非天」などと訳され、帝釈天の台頭で、帝釈天に戦いを挑む悪神の役になっていった。
そのため、阿修羅を略した「修羅」は、「修羅場」や「修羅の巷」など、激しい戦闘や闘争に関する言葉として用いられるようになった。
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★修羅場(しゅらば)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 修羅場とは、戦いや争いが激しく行われる場所。しゅらじょう。
【修羅場の語源・由来】
修羅場の「修羅」は、「阿修羅」の略。
阿修羅は、仏法を守る善神である帝釈天と戦う悪神。
その阿修羅と帝釈天が場所を、仏教では「修羅場(しゅらじょう)」といい、そこから、戦いの激しい場所や血生臭いことが行われる場所を「修羅場」と言うようになった。
人形浄瑠璃や歌舞伎、講釈などでも、戦いの激しい場面を「修羅場」と言うようになり、講談では「しらば(ひらば)」などと呼ばれた。
現在では、男女間でのトラブルを表す語としても多く用いられ、「修羅場る」などと動詞化して、そのような場面になることも表すようになった。
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★Asura (阿修羅) http://p.tl/zDpb 国宝 阿修羅像 http://p.tl/e_HB
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★修羅 - Wikipedia http://p.tl/rHtC
仏教の六道の1つ、修羅道。 上記、阿修羅は戦闘神で、修羅道は争いの世界とされる。 そのため、争うことを一般的に修羅と表現する(「修羅場」など)。
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★修羅(しゅら) [ 日本大百科全書(小学館) ] . http://p.tl/XyMI
阿修羅(あしゅら)の略。帝釈天(たいしゃくてん)に戦いを挑む悪神の意から、大石(たいしゃく)を動かす修羅車、船下ろしの「ころ」など、中世以降さまざまな器具や装置の名称になる。考古学では、1978年(昭和53)大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳の濠底(ごうてい)から発掘されたY字形の木製そりをさす。長さ8.8メートルと2.9メートルの大小二つの木製そりが出土し、アカガシの巨木を使った大型修羅は復原実験によって巨石運搬具と推定されている。修羅の出土地は、土師(はじ)氏の一根拠地であった河内(かわち)国志紀郡土師郷にあり、古墳時代後期か終末期のものであろう。 [ 執筆者:森 浩一 ]
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★はてなキーワード > 修羅
[一]〔仏〕「阿修羅(あしゆら)」の略。
[二]
(1)〔仏〕「修羅道(しゆらどう)」の略。
(2)激しい戦闘。闘争。争い。
「―の巷(ちまた)」
(3)大石・大木などを運搬する車。修羅車(ぐるま)。
(4)滑道の一。丸太を縦に並べて半円形の溝を作り、その中を滑らせる木材運搬の方法。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
★阿修羅(あしゅら) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
インドの鬼神の一種。サンスクリット語、パーリ語のアスラasuraの音写語で、修羅と略称される。語源からすれば、sとhの交代により、古代ペルシア語のアフラahuraと関係がある。しかし、古代ペルシアではアフラは善神とみなされ、悪神ダエーバdavaに対立すると考えられているが、インドではアスラを神(スラsura)にあらざる者、つまり非天と解釈した結果、その関係が逆になり、善神デーバdevaに敵対する悪神をよぶことばとなっている。そして善神と悪神との戦闘は、インドの大叙事詩『マハーバーラタ』にみえ、ビシュヌ神の円盤に切られて大量の血を吐きながら、刀、槍(やり)、棍棒(こんぼう)で打ちのめされたアスラたちが戦場に横臥(おうが)し、血に染まった彼らの肢体が、褐色の岩の頂のように累々と横たわっているようすが描かれている。ほぼ同様の叙述は、仏典にも所々に言及され、これらを通じてわが国の文学にも伝えられた。それで血なまぐさい戦闘の行われる場所を「修羅場(しゅらば)」という。またこのような阿修羅に生まれ変わることは、(1)地獄に生まれること、(2)畜生界に入ること、つまり動物になること、(3)餓鬼すなわち亡者となることとともに、四つの悪処(あくしょ)、悪趣(あくしゅ)に数えられる。すなわち、人が死後受けるところの不幸な運命の一つと考えられている。
なお、奈良・興福寺蔵の阿修羅像(国宝)は三面六臂(ろっぴ)で、巧妙な手の配置、愁いを含む表情で表される天平(てんぴょう)彫刻の名作である。 [ 執筆者:高橋 壯 ]
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★天竜八部衆(てんりゅうはちぶしゅう) [ 日本大百科全書(小学館) ] .
仏法を守護する天の神々と、8種類の異形のもの。略して、八部衆、八部ともいう。すなわち、〔1〕天(天界の神々)、〔2〕竜(蛇形の鬼神)、〔3〕夜叉(やしゃ)(悪人を食う鬼神)、〔4〕乾闥婆(けんだつば)(帝釈天(たいしゃくてん)に仕えて音楽を奏する楽神)、〔5〕阿修羅(あしゅら)(闘争を好む悪神)、〔6〕迦楼羅(かるら)(金翅鳥(こんしちよう)。金色の翼をもつ大鳥)、〔7〕緊那羅(きんなら)(天の楽神)、〔8〕摩羅伽(まごらが)(蛇神)の8種をいう。 [ 執筆者:藤井教公 ]
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★講談(こうだん) [ 日本大百科全書(小学館) ] . http://p.tl/fZyl
話術を中心にした日本の伝統芸能。落語などとともに舌耕(ぜっこう)芸といわれ、寄席(よせ)演芸の一つ。かつては講釈ともよばれたが、明治以後は講談のほうが多く用いられる。講談、講釈ともに書物の文意・語義をわかりやすく説き聞かせる意である。浄瑠璃(じょうるり)(とくに義太夫節(ぎだゆうぶし))の「かたる」、落語の「はなす」に対して、講談は「よむ」という。釈台(しゃくだい)という小机を前に置き、張扇(はりせん)や拍子木などを用いて、男子1人で演ずるのが本来の姿で、演者を講釈師、講談師と称する。江戸時代に発展し、明治時代に最盛期を迎えたが、近年は衰微している。
講談は、仏教の説教、神道講釈、古典講釈、ことに太平記読みなどを源流として成立した。『太平記』を読む物語僧、談義僧は15世紀後半には存在したと思われるが、芸能者として姿を現すのは江戸時代に入ってからである。 [ 執筆者:延広真治 ]
修羅場が得意で「のんのん」の異名をとった2代田辺南竜、『天保水滸伝』を練り上げた5代伊東陵潮(りょうちょう) ... 『小夜衣草紙(さよぎぬぞうし)』の邑井一、修羅場読みの2代小金井芦洲(ろしゅう)ら多士済 ...
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★阿修羅 - Wikipedia http://p.tl/M1cT
八部衆に属する仏教の守護神。修羅(しゅら)とも言う。
大乗仏教時代に、その闘争的な性格から五趣の人と畜生の間に追加され、六道の一つである阿修羅道(修羅道)の主となった。
★なぜ、阿修羅は天界を追放されたのか? http://p.tl/EVL3 実は阿修羅は被害者だったんです。
★思いやりのない正義は阿修羅の正義! http://p.tl/zEWi
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★阿修羅のごとく - Wikipedia http://p.tl/2Kul 向田邦子脚本のテレビドラマ。
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★阿修羅 - 興福寺 国宝八部衆 http://www.ashura360.jp/
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★阿修羅(あしゅら)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 阿修羅とは、インド神話の悪神。血気盛んで常に闘争を好み、地下や海底にすむという。修羅。あすら。
【阿修羅の語源・由来】
阿修羅はサンスクリット語「asura」の音写。
「asura」の「asu」は「命」、「ra」が「与える」を意味し、古代インドで阿修羅は生命生気を与える善神であった。
のちに、「a」が否定の接頭語となり、「sura」が「天」を意味することから、「asura」は「非天」などと訳され、帝釈天の台頭で、帝釈天に戦いを挑む悪神の役になっていった。
そのため、阿修羅を略した「修羅」は、「修羅場」や「修羅の巷」など、激しい戦闘や闘争に関する言葉として用いられるようになった。
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★修羅場(しゅらば)の意味・語源・由来を解説。
【意味】 修羅場とは、戦いや争いが激しく行われる場所。しゅらじょう。
【修羅場の語源・由来】
修羅場の「修羅」は、「阿修羅」の略。
阿修羅は、仏法を守る善神である帝釈天と戦う悪神。
その阿修羅と帝釈天が場所を、仏教では「修羅場(しゅらじょう)」といい、そこから、戦いの激しい場所や血生臭いことが行われる場所を「修羅場」と言うようになった。
人形浄瑠璃や歌舞伎、講釈などでも、戦いの激しい場面を「修羅場」と言うようになり、講談では「しらば(ひらば)」などと呼ばれた。
現在では、男女間でのトラブルを表す語としても多く用いられ、「修羅場る」などと動詞化して、そのような場面になることも表すようになった。
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★Asura (阿修羅) http://p.tl/zDpb 国宝 阿修羅像 http://p.tl/e_HB
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★修羅 - Wikipedia http://p.tl/rHtC
仏教の六道の1つ、修羅道。 上記、阿修羅は戦闘神で、修羅道は争いの世界とされる。 そのため、争うことを一般的に修羅と表現する(「修羅場」など)。
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★修羅(しゅら) [ 日本大百科全書(小学館) ] . http://p.tl/XyMI
阿修羅(あしゅら)の略。帝釈天(たいしゃくてん)に戦いを挑む悪神の意から、大石(たいしゃく)を動かす修羅車、船下ろしの「ころ」など、中世以降さまざまな器具や装置の名称になる。考古学では、1978年(昭和53)大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳の濠底(ごうてい)から発掘されたY字形の木製そりをさす。長さ8.8メートルと2.9メートルの大小二つの木製そりが出土し、アカガシの巨木を使った大型修羅は復原実験によって巨石運搬具と推定されている。修羅の出土地は、土師(はじ)氏の一根拠地であった河内(かわち)国志紀郡土師郷にあり、古墳時代後期か終末期のものであろう。 [ 執筆者:森 浩一 ]
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★はてなキーワード > 修羅
[一]〔仏〕「阿修羅(あしゆら)」の略。
[二]
(1)〔仏〕「修羅道(しゆらどう)」の略。
(2)激しい戦闘。闘争。争い。
「―の巷(ちまた)」
(3)大石・大木などを運搬する車。修羅車(ぐるま)。
(4)滑道の一。丸太を縦に並べて半円形の溝を作り、その中を滑らせる木材運搬の方法。
三省堂提供「大辞林 第二版」より