安倍氏のメルマガでの発信


 その後も、海水注入問題に関し、私と安倍総理の言っていることのどちらが正しいかについてで多くの方からツイッターで意見をいただいている。そこで問題の安倍氏の2011年5月20日付のメルマガを転載する。参院選挙の期間内の今日の時点でも安倍氏の公式サイトで発信を続けているものだ。


以下が公式サイトの内容だ。


『菅総理の海水注入指示はでっち上げ』

     最終変更日時 2011年5月20日


 福島第一原発問題で菅首相の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。


複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。


12日19時04分に海水注入を開始。

同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。

官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。

実務者、識者の説得で20時20分注入再会(注、原文のまま)。


実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。

しかし、やっと始まったばかりの海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです。


この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。


これが真実です。


菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。


  以上が安倍氏の2011年5月20日付のメルマガの全文です。


  すでに総理を経験していた当時の安倍氏が現職総理に辞任を求めるには相当の理由があるはずです。しかし、このメルマガで述べられている注水の中断は当事者である東電自体が中断はなかったことを認めています。私が激怒したというのも全くのでっち上げです。注水開始の報告がないのに「激怒」するはずがありません。


詳しい経緯は今日の午前中に発信した私のブログで説明したとおりです。安倍氏のメルマガを冷静の読んでいただければ安倍氏が私を辞任に追い込むためにウソの情報を流したことは一目瞭然です。

 また安倍氏のメルマガの中にある「複数の関係者の証言」には当然東電本店関係者からの話も入っています。安倍氏のメルマガと同趣旨の新聞報道が5月21日に出た後、吉田所長が注水は中断しなかったと真実を告白するまで東電本店関係者は実際に注水が中断したものと考えていたからです。東電幹部自身が中断を命じておいてそれを菅総理の指示だと歪曲し、安倍氏にご注進したのです。安倍氏は東電に乗せられ、ウソの情報に基づいて私の辞任要求をメルマガに書いたのです。東電とグルになって菅追い落としを謀ったということです。