音楽CDは、原子の揺らぎが見える顕微鏡!【ゆらぎのサイエンス】
今日は、日常生活の中でも、原子1個のサイズの揺らぎが拡大されて目に見えるというお話。
音楽のCDやビデオのDVDの裏面に光を当てると、七色に輝いて見えることがありますね。
これは、CDの溝が、ミクロの揺らぎを拡大する顕微鏡としての働きをしているためです。
その大きさは、原子1個より小さいサイズ!
色が見えるのは、フォトン(光子)という光の粒子が目の中に入ってきて、網膜にぶつかるからです。
しかし、ミクロの世界では、電子という粒子が揺らいでいる波でもあったように、フォトンも粒子ではありますが、波でもあります。
一方、CDやDVDには、情報を書き込むために目には見えない細かな溝がつけられています。
フォトンという光の粒子がミクロの世界でもっている揺らぎは、ものすごく短いCDの溝と溝の間の距離と、CDから自分の目玉までの長い距離の比率によって拡大されたため、目に見えるのです。
これは、顕微鏡でミクロの世界が見えるのと、理屈はまったく同じです。
詳しくは、5月17日に発売した
「世界は「ゆらぎ」でできている、宇宙・素粒子・人体の本質」(光文社新書)
の第3章をご参照ください。
よろしく!