神は信じないし
仏教徒でもないし
オカルトも心霊現象も信じないけど
でも
いろいろな宗教や哲学の教えは好きで…
四苦八苦
なんだかとってもたいへんな時によく使うよね?
そもそもは仏教用語なんだけど…
四苦とは
「生きる苦しみ」
「老いる苦しみ」
「病の苦しみ」
「死ぬことの苦しみ」
のことで
いろんな意味で生きているだけで苦しかったり
歳をとっていくことの不安や恐怖だったり
ましてや身体も心も患ってるとそれはもちろん苦しいし
「死」ということを実感しだすとそれはそれは恐怖で…
それに
もう4つの苦しみ…
「愛する人と別れることの苦しみ」
「怨み憎んでいる人と出会う苦しみ」
「求めるものが得られない苦しみ」
「心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ」
これを合わせて「四苦八苦」と呼ぶわけです
後半はもちろん大切な家族や友人等を失う苦しみであり
なんらかの事件・事故などで憎しむべき相手が生じてしまう苦しみであったり、なぜだか敵対する相手が存在することの苦しみであったり…
何一つとして思い通りに事が運ばなかったり物やお金が手に入らない苦しみであり
最後の五蘊盛苦(ごうんじょうく)ってのはわかりづらいけど(笑)…ただそもそも五蘊盛苦の「五」は…
・色(しき)=すべての物質を指し示す。この場合、「身体」機能が活発であるために起こる苦しみ
・受(しゅ)=物事を見る、外界からの刺激を受ける「心」の機能
・想(そう)=見たものについて何事かをイメージする「心」の機能
・行(ぎょう)=イメージしたものについて、何らかの意志判断を下す「心」の機能
・識(しき)=外的作用(刺激とイメージ)、内的作用(意志判断)を総合して状況判断を下す「心」の機能
…だから心と身体がアンバランスな時の苦しみってことかな
人間てそんな風にして常に苦しみを抱えてるってのが、仏教における(お釈迦様が考えた)人生でもあるわけで…
お釈迦様はそれがなぜかって考えた時に、それは人間が「欲」を持ちすぎるからだって結論づけてるわけです。
すべての「欲」が苦しみの源泉であって、その「欲」をおさえることで苦しみから解放されるってことなんだけど…
なかなか「欲」っておさえられないから「欲」なんであって、それはもう仕方の無いことかもしれない気がするんだよねぇ…
だから死ぬまで苦しめってことなのかもしれないけど…
でもお釈迦様はあまり極端なプロセスや結論を説いてるんじゃなくて、なるべく「中道」で穏やかな波の無い生き方をしないさいと説いてもいるんだよね
そうは言ってもなかなかそんな生き方も難しいわけで…だからこそお釈迦様に限らず、キリストやムハンマドや孔子なんかもそうだけど、先達の佳い言葉や教えは自分に都合良く(笑)解釈して、心穏やかに生きていこうと思うわけです。はい(笑)