母子の遺体発見、周囲から孤立か―大阪
大阪市北区のマンションにて24日、親子とみられる女性と子供の遺体が発見されました。
室内には「最後におなかいっぱい食べさせられなくてごめんね」との内容のメモが残されており、
女性の銀行口座の残高は数十円程度、
部屋に冷蔵庫はなく、食塩以外の食料品は残っていない、という状況でした。
(写真は発見現場のマンション)
母子は今年2月頃に死亡したと見られています。
警察によると、女性は夫の暴力から逃れるために大阪市内のマンションに転居してきましたが、
その際、住民登録をしていませんでした。
そのため生活保護などの行政サービスを受けられず、
また、生前に近所の人々との接触もなかったため、
周囲に頼る相手が誰もいないまま母子が孤立を深め、結果衰弱死した可能性が指摘されています。
現代の大都会では、かつてのような地域共同体の紐帯は崩壊し、
隣の家にどのような人が住み、
どのような生活を営んでいるのかさえ分からないような社会となってしまいました。
そのため、何らかの理由でセーフティーネット(生活保護等の社会保障制度)から
こぼれ落ちてしまう人が出てきた時に、
その人が周囲の人々からの支援を受けることなく、
そのまま孤独死してしまうという、今回の大阪のような事例も発生するようになってしまったのです。
このような社会の在り方は、好ましくないと考えます。
竹島、尖閣などの領土をめぐる問題、北朝鮮の軍事的挑発に対する備えも勿論肝心ですが、
それだけでなく、もっと貧しい人々を包摂することの出来るような社会を実現させることも、
民族派に求められている課題の一つだと思います(F)。
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■第138回一水会フォーラム
日時・平成25年6月10日(月)/18時30分開場・19時00分開会
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