シロギス・アナゴのリレー釣りの記事は、もう書き終わっていますが、余談を少しだけ書き足します。
船宿に戻ってくるのが午後9時過ぎ。 いくら船宿から自宅まで近いといっても、この時間に帰宅してから魚をさばく気力も体力も残っていません。
ところが、アナゴ釣りのいいところは、釣ったアナゴを船上で船長が自らさばいてくれるんです。
また、ちょうど夕食の時間帯が夜釣りの佳境と重なりますが、何と、吉野屋さんのアナゴ釣りでは釣り客に天麩羅うどんが配られます。
だから、釣り客が多い時もリレー船は(準備の関係で)2隻目を出すのが難しいのかなとも思います。
いつも、釣行記の締め括りは、釣った魚の料理方法の紹介となりますが、何しろ今回はシロギスが5尾、アナゴが1本だけです。
とりあえず全部、天麩羅にしようと思いましたが、家族分には数が全然足りません。
今回に限って、釣り師が最も恐れ、忌み嫌う禁断の行為を実践してしまいました。
いわゆる「磯野波平さん」をやってしまったのです。
釣りには出掛けたが、釣果が思わしくなく、帰宅前に魚屋に寄ってクーラーボックスを魚屋で買った魚を満たすという釣り師にとっては最も屈辱的な行為です。
さすがに釣り当日の午後9時過ぎには店には行きませんでしたが、翌日、家内と近所のスーパーまで買い物に行って、韓国産のアナゴ(1パック約400円)とベトナム産のキス(1パック約200円)を天麩羅ダネとして買い足したのです。
その他にアジ、エビ、イカのゲソやナス、サツマイモ、ピーマン等も買って、キス・アナゴと一緒に天麩羅ダネにして揚げました。
私が釣った希少な江戸前のキス・アナゴの天麩羅ですが、これは文句なしに美味しい
次に韓国産のアナゴの天麩羅ですが、油で揚げる前の見た目には少し違和感があったのですが、天麩羅として揚げてしまえば、それほど国産のアナゴとの差は感じられませんでした。
もしかしたら、いつも穴子天丼とかで食べているアナゴは、韓国産なのかもしれませんね。
一方、ベトナム産の「キス」ですが、これはいけませんでした。
国産のシロギスよりも小さく、シロギスによく似た別の種類のキスのような感じです。
一番いけないのが、味が薬っぽくって、全然美味しくない もともとのベトナム産のキスの味がそうなのか、日本に輸送するために防腐剤等を添加しているためなのか
いいですか、皆さん。 キス天が食べたくなって、スーパーで売られている外国産のキスを買って天麩羅にしても、それは国産のキス天とは全くの別物ですからね
やっぱり、江戸前のキス・アナゴは絶品であることを再認識しました。