TBSは決定的な戦略ミスを犯した。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

TBSは決定的な戦略ミスを犯した。

 ボクシングの世界戦5試合が31日に開催され、日本のジム所属の現役男子世界王者が9人に増えた。
 東京・大田区総合体育館の世界ボクシング協会(WBA)3試合にはワタナベジム3選手が出場し、スーパーフェザー級チャンピオンの内山高志が9度目の防衛を果たした。ライトフライ級では田口良一が世界初挑戦で王座を奪取。スーパーフライ級王者の河野公平は引き分けで初防衛した。
 大阪市ボディメーカーコロシアムの2試合は、国際ボクシング連盟(IBF)世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王座決定戦で高山勝成(仲里)が大平剛(花形)にTKO勝ちし、日本初の主要4団体制覇を達成した。天笠尚(山上)はWBAとWBOのスーパーバンタム級統一王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)にTKO負けした。
※産経ニュース12月31日23:15更新分より引用。

前日(12月30日)に行われた東京体育館の井上尚弥史上最速2階級挑戦&村田諒太プロ6戦目も合わせて、
年末2日間で3会場開催。
目の肥えたボクシングファンからは、質の低下、パイの奪い合いが危惧されていたが、
フタを開けてみたら、井上尚哉と内山高志のに及第点。
例えパイの奪い合いとヤジられても、質の高い戦いをすれば視聴者は納得できるんじゃないかなぁと。

それとは対照的に、TBSは決定的な戦略ミスを犯してしまった。
大みそかのTBSは18時より「KYOKUGEN 2014」という、
あまりにもどーでもいいスポーツバラエティを3年連続で放送し、
その「どーでもいい」感を払しょくさせるためにボクシング世界戦を組むようになったよな。
普通なら19時ごろよりボクシング3大マッチが放送されるはずが、
引っ張って引っ張って想像より遅い時間に井岡一翔の世界前哨戦が放送され、
KO勝ちした井岡に続け!と意気込んだ天笠尚の世界初挑戦、
WBA&WBO世界スーパーバンダム級タイトルマッチが放送されたのは、
大田区総合体育館での“強かわいい挑戦者”田口良一の世界初挑戦となる、
WBA世界ライトフライ級タイトルマッチが放送される直前だった。
ファンはどっち見ようかあたふたしてしまったはず。
またTBSは、再び大きなミスを犯してしまった。
IBF&WBO世界ミニマム級王者決定戦・高山勝成vs大平剛戦が放送されたのは、
”KOダイナマイト”内山高志の左拳骨折から1年間のブランクを経て挑んだ、
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチの真っただ中だった。

TBSはテレ東の空気を読まずに、ほぼ同じ時間帯にボクシング中継を組んだもんなぁ。
明らかにパイの奪い合い。
19時より2時間、3試合続けて放送した方が、無難にすむと思ったのにねぇ。

【1月1日現在、日本のジムに所属する世界王者(男子)】
WBA・Sフライ級 河野公平(ワタナベ)
WBC・ライト級 リナレス(帝拳)
WBC・バンタム級 山中慎介(帝拳)
WBA・Sフェザー級 内山高志(ワタナベ)
WBC・Sフェザー級 三浦隆司(帝拳)
WBO・Sフライ級 井上尚哉(大橋)
IBF&WBO・ミニマム級 高山勝成(仲里)
WBA・Lフライ級 田口良一(ワタナベ)
WBO・バンタム級 亀田和毅(亀田)※
※亀田和は、所属する亀田ジムが主催した’13年12月の世界戦で混乱を招いた問題で、
 日本国内で試合が出来ない状態が続いている。


◆あなたの健康な体作りを応援!ボディビル&ボクシングアイテムはファイティングロード