どうも。ご無沙汰してます。
気付けばクリスマスも過ぎ、もう今年もあとわずかで終わりですが、いかがお過ごしでしょうか?
最近の僕は、まぁ年末らしくそこそこバタバタしてますが、基本的にいつもどおり過ごしております。
さて。
そんな中で最近観た・・・というか観返したアニメが1つあります。
その中で、以前観たときはスルーしてたけど、改めて観たらめちゃくちゃ心に残ったセリフがありました。
なので、今日はそれについて少しお話したいなと。
というわけで、早速そのセリフをご紹介しますね。
必要なときにそこにいてくれたという事実は、ただそれだけのことで、何にも増してありがたいものだ。
━ 化物語12話より
上にも書いてあるとおり、これは「化物語」という作品の中で、メインヒロインの父親が言ったセリフです。
アニメ好きの中ではとても人気のある作品なので、もしかするとご存知かもしれません。
僕自身、昔観たときも、もちろんこのセリフのシーンは観てたと思うし、耳にも入ってたと思います。
でもそのときは、全く印象には残ってませんでした。
それが今になって観たとき、このことばが、すごく耳に残りました。
まぁ当時とはいろいろな面で変化もあったからでしょうね。
なんというか、いまの僕の心境というか、考えというか、想いにピッタリだなって思ったのです。
大学の終わり頃から今の奥さんとは付き合い初めて、
僕が社会人になって間もないある日彼女はうつ病になって、
僕自身、右も左も全然何もわからないまま、
慣れない仕事をしながら彼女を支える日々を過ごし、
何度も何度も絶望するような出来事が起こり、
それでもなんだかんだでそれらを乗り越え、
今では奥さんの状態も、ほぼ回復したといえるレベルにまでなりました。
そうやって過ぎ去った時間を数えてみれば、もう10年。
その長いような短いような年月の中で、人と人との関わりにおいて何より大切だなーと感じたこと。
それが、先ほどのセリフに凝縮されてるなぁと、すごく思うのです。
究極のところ、うつ病などの心の病の人を支えていくという状況において、多少大げさに言えば、相手に対して直接的にできることなんて、ほとんどないと思います。
とは言いつつも、僕自身実際は
食事を作ったりとか、
諸々の家事をすべてこなしたりとか、
時にはお風呂にまで入れてあげたりとか、
「俺は介護士だっけか・・・?」
なんて思うことも多々あるような生活でしたので、いろいろと手助けはやってきてはいるんですけれども。
ただそーいうことではなく。
なんというか、コトの本質というか、
「人を支える」とか
「人を助ける」とか
そーいうことの根幹にあるべき「あり方」って言うんですかね。
それが
「本当に必要なときに、そばにいる」
ということだなと、いまあらためて思うのです。
必要なときに、そばにいる。
ただそれだけのこと。
だけど、それが何より大切で、有り難いことなんだと。
それは自分で言うのもなんですが、
「奥さんにとっての僕」
という存在は、たぶんそうだったんだろうし、
「僕にとっての仲間や友人たち」
という存在もまた、間違いなくそうだったと思います。
本当に必要なときに、そばにいてくれた。
ただそれだけだけど、それが何よりうれしかったし、ありがたかった。
今の奥さんがあるのも、またもちろん僕があるのも、お互いにとって
「本当に必要なときに、そばにいてくれた人がいた」
からだと、本当に思います。
必要なときにそこにいてくれたという事実は、ただそれだけのことで、何にも増してありがたいものだ。
いま改めていろんなことを振り返っても、ほんとに心からそう思うし、そばにいてくれた人たちには、つくづく感謝しかありません。
気付けば、あれからもう10年。
いろいろあったけど、本当にいろいろあったけど、
ぶっちゃけ辛くて苦しかった思い出の方が多いけど、
でもそれらを補って余りあるほどの、人の優しさや愛を感じることができた10年だったなって。
年齢とか、立場とか、置かれた状況とか、
そーいった表面的なラベルを全部取っ払ってもなお、僕のことを気にかけ、助けてくれる人ができた。
本当に必要なときに、そばにいてくれる人がいた。
そのことに、本当に感謝したいですね。
そして、長い目で見れば、そのキッカケをくれたのは、奥さんがうつ病になったことだったと思う。
だから、辛いこと苦しいことはたくさんあったけど、奥さんにも感謝したい。
ちょっと変な物言いだとは思うけれど、
病気になってくれて、ありがとうって。
そのおかげで、結果的に得難いものをたくさん得ることができたのは間違いないので。
もしも奥さんが10年前にうつ病になってなかったら、当然いまの僕はないし、たぶん相当しょーもない人生を生きてた気がするし、だいぶろくでなしになってた気がする。
なんとなくだけど、そんな確信がある(苦笑)
まぁ思い返しても大変なことだらけの10年だったし、
ぶっちゃけ陰で独りで何度も泣いたりもしたけど、
でもそれでも、
この10年があって、本当に良かったと、そう思えます。
・・・おかしい(苦笑)
書きはじめる前はこんなことを書くつもりは全然なくて、ただ例のセリフを紹介したいだけだったんですが。。。
気付けばいろいろ溢れてきて、こんな長くなっちゃいました。
ただ、あれから「10年」という、僕にとってはある種の節目の年の終わりだし、あらためて道のりを振り返って、いろんなことへの感謝の想いを再確認することは、いまの僕に必要なことだったような気がします。
なんとなく。
もちろん、いつもこのブログを読んでくださる方々にも、感謝しかありません。
いつもいつも、本当にありがとうございます。
今やなかなか更新しなくなったこのブログですが、今後とものんびりお付き合いいただければ幸いです。
そして少しでも、同じような悩みを抱える人の道しるべになれれば、とても嬉しいです。
それでは、いつもながらどことなく収まりが悪いですが、これ以上長くなってもあれなんで、このへんで。
今年も一年、ありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いします。