ごがくゆう 最終回。新幹線酒場の莫迦野郎ども。
宮原将護が、極めて高い人間力で、乗客のかたがたに
めちゃかんじのいい席替え交渉をしてボックス酒場が
あれよあれよといううちに快適に完成しました
(アラン、お調子者の可愛さのなかに、本気で将護の
不退転の人間力を感じ、あらためて尊敬の念が湧いた)
並木秀介が、後ろの座席でバーテンダーに徹している
(ビトー、「並木に書いた、初めてのはみ出てない役」
をスタイリッシュにもがいて演じ切ってて、しびれた)
岩田有弘が、原因不明のカスカスの声で、耳を傾ける
たびに、聴けて嬉しいすっばらしいことを言っている
(イタチ、ひと言話せばいいやつとわかる006アリに、
まさかのド悪役。全身全霊で挑む新境地が愛しかった)
和泉宗兵が、安堵の微笑みを見せながら娘さんたちの
ひとりひとりを、べつの切り口から、大絶賛している。
(スケキヨ、あんなアホらしい役を見事に成立させる
天晴の役者魂。ステージの上がった名優の凄みを視た)
ヒョギが、精魂尽きて眠りに落ちると、皆が池田稔の
太ももを皿にしてつまみを並べ始めた。くだらねぇ~
(ライの最後のセリフが、胸に突き刺さった。そして、
千穐楽の挨拶、マイクはずしての「カムサハムニダー」
にまさかの号泣しちゃった。反則の千両役者っぷり~)
(ドン、久びさに芝居莫迦の池田が踊ってると思った。
本当にクリア(石田亜佑美さん)と親子に見えたもん)
中神一保に、初めて「カズさんの愛される人間性」が
反映されない真性の悪役をふった。藻掻きながら・・
(ナパ、超がんばって応えてくれた。だって怖かった)
小野八着さんの、見事な乗車変更の技と、粋でウマい
差し入れの鯖の棒寿司のおかげで、豊かな新幹線酒場
になりました~。あざっす
愛すべきやつばっかしだけど、実は人見知りでもある
オトムギに、誰も知り合いがいない状況で飛び込んで
それぞれに仕事を全うした、明音ちゃん(=スーたん)
マキシム(=王妃)、リョウスケ(=カナリ)のこと、
褒めたり、ここだけエピソードについて語り合ったり、
もはや、座組全員がすっかりファンになつてしまった
五人のすてきな娘。さんたちへの「オレは、あのとき、
こんなにすてきだったあの子を、見たんだぁ~」話で
アッという間に、新横浜まで到着してしまいました~
☆
小学校の低学年の子どもだってきっと知っていること。
「同じ時間は二度と無い」
しおだ、今回、完全な私事(わたくしごと)でうまく
物語世界にダイブすることができないまま、机の前で
じぶんのこれまでの人生の「来し方行く末」について
何年もさかのぼっては
「あの時こうしておけば」「あの時こうしておけば!」
みたいな考えても仕方のないことばかり考えてしまう
自分を発見して「無駄な妄想に大切な時間を遣うなぁ」
って後悔しつつ、その膨大な無駄な時間の繰り返しが、
この「やり直し」の物語を思いつかせました。
だけど、そんな
子どもだって知ってる「ありえないこと」が、
観るに値する作品になるのか?
ってびびったし、自分の精神状態その他を疑ったけど、
じぶんを疑うかわりに、仲間を信じました。
はい。信じました。塩田を魅了してくれた役者さんを。
才能とやる気にあふれる、五人の最強の娘さんたちと
愛すべき座組の莫迦野郎ども、親愛なるスタッフさん。
だめだめ人間しおだの、まわりにいてくれるだいじな
方々のおかげで、思いつきが「作品」に昇華しました。
そのことに、ほんとうに感謝しています
『ごがくゆう』
ご覧いただいたお客さま、どうも有り難うございます。
追記。
ほしまろさま。
おきもち、コメントをいただく前から伝わってました。
だけど、いちばん、伝えたかったことを、ジャストで
感受してくださったこと、ものすごく嬉しく思います。
「“ごがくゆう”として必要とされたプリンセス。」
いっつもおもうんですけど、いちばん伝えたいことは
なぜか絶対、セリフにはできないんです (>_<)
だからこそ本当に嬉しい。どうも有り難うございます!