ROH DEFY OR DENY 2013
アダム・コール×サイラス・ヤング。テンポの良いOPマッチです。リープフロッグからのマンハッタンドロップとコールの細かい部分が生き、ヤングはヒールとして荒ぶった打撃で応戦。終盤は互いの技がマッチした一進一退。ロープブレイクなどリングも巧く使ってました。良試合。☆3.5
ボビー・フィッシュ×タダリアス・トーマス。フィッシュもトーマスも今後ROHの中枢に上がっていくレスラーだと思います。フィッシュは打撃に忠実でサブミッションも中々です。TDはムーヴにクセがありますが打撃など芯はあるので精度を上げていけばTV王者は狙える。構築が微妙なので平均値。☆3
デイビー・リチャーズ×カイル・オライリー。オライリーがヒールとして突っかかりデイビーが反撃。ここで序盤を作りながら打撃を情緒的に放っていきます。前半はまだ点の攻防でしたが後半戦からサブミッションを使い線の攻防へと発展。元師弟対決としての積み重ねも呼応して終盤の感情性も見事。好勝負。☆4
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元師弟対決とあれば情緒的な雰囲気を感じずにはいられません。オライリーが襲撃的に攻め込みデイビーのジャケットを着るあたりうまくヒールとして再び激突という演出面で成功しましたね。
打撃戦を中盤で展開しているため点の攻防に見えてしまう部分もあるのが惜しかったりしますがエプロン上の垂直落下ブレーンバスターのような破壊性をもった技でステップしての終盤戦。サブミッションでの切り返し、特にフロントネックロックとアンクルホールドの切り返しは情緒的に決まってました。
PWGより先に組むことができたカードですが、ベビー×ヒールの構図を序盤とりながら終盤は普通に師弟対決でも良かった気がする一進一退でした。オライリーにもKENTA的要素がもう少しあるとさらに高みに行けるはず。☆4
ケビン・スティーン×エディ・エドワーズ×ロデリック・ストロング×マイケル・エルガン。メンツは揃いましたね。スティーンが見守る中始まる激戦。様子しながらチャンスとスティーンが入ってくる。単純ですが4WAYらしい作り。パワーで振るったエルガンを退場させてからの終盤のスパイラルは見事。豪華な好勝負。☆4.25
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現ROHのオールスター的な4人。デイビーはいませんが興行内容的にはいいでしょう。構図も支配人のスティーンの家へ招かれた3人と言った形で、スティーンが見守る中での序盤。エルガンはその孤高性を発揮し、最初に退場させられても構図的に問題ないですね。
エドワーズとロデリックはDojo-Brosのコンビでもありますがさすがのコンビネーションです。終盤はスティーン×2人の構図で追い込み、エドワーズ×ロデリックに構図が変わった瞬間、スティーンが加勢して勝利。抜け目のなさで王者としての威厳を見せ最後は1×1。スティーンの王者像を反映させながら最後はエプロン上でのパッケージパイルドライバー。見事な幕引きです。好勝負。☆4.25
総評。王者戦こそありませんが見どころが多い大会でしたね。ROHがPWGより早くデイビー×オライリーを組めたのも良かったですね。OPこコールとサイラスの試合も中々。メインは鬱屈したROHファンには若干ものたりなさもありますが好勝負に異論ありません。☆3.75
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