皆さんは小学校や中学校、高校の授業で「お金」につい

て勉強したことはありますか？

遠～い記憶になりますが、1972年生まれの私は勉強した

記憶はありません・・・。

学校で勉強しなかったなら、家庭では？というと・・・、

これまた答えは同じで、親からお金について教えてもらっ

たことはありません。

じゃあ、自分自身は子供に対し、お金について教えたこ

とがある？と聞かれると・・・・・・お恥ずかしながら、

ありません。

先日、大学1年生の息子がアルバイト代振り込みの為に銀

行口座を作りました。普段、カードでお金を引き出して

いたので、久しぶりに通帳記帳してびっくり！1,000円を

引き出すのに、105円～210円の手数料を何回も払ってい

たんです！

知らないのって損するなぁとつくづく感じたと同時に、

お金について教えてこなかったことを後悔しました。

勉強ができても、いわゆる一般常識がないと、損してし

まうことが多いのです。(もちろん、通帳記帳した時、きっ

ちり教えました。)

私のように、子供の頃、学校でも家庭でもお金について

教えてもらわなかった、学ばなかった、自分の子供にも

教えてない人は日本にはたくさんいるようです。


◆お金ってどんなもの？◆

では、なぜ、日本ではお金の教育が手薄になってしまっ

たのか。

それには、日本人のお金に対する「メンタルブロック」

が関係しているようです。日本の中高生にお金に対する

アンケート調査を行なったところ、美しい・・・17%、汚

い・・・83%という結果が出たそうです。

これからの日本を背負っていく若い世代の10人に8人がお

金に対し、マイナスイメージを抱いているのです。

このようなイメージを持つようになったのには、遠い遠

い昔の江戸幕府が一般庶民に対し、長い年月をかけて、

「お金は卑しいもの」という意識を植え付けたからとい

う説もあるようです。

こうして日本人のDNAにはお金に対するマイナスの潜在意

識が植え付けられたまま、学校でお金に対する教育も受

けることなく、時間が過ぎてしまったのです。


◆豊かに幸せに生きていくために◆

どうして金融教育が必要なのでしょうか？

その１つに「社会構造の変化」が挙げられます。バブル

崩壊前の日本は「終身雇用」「年功序列」などという雇

用制度により、いったん、就職すれば定年まで働ける環

境が約束されて、収入も右肩上がりに上がっていました。

しかし、今はどうでしょう？

終身雇用→リストラや早期退職・会社倒産、年功序列→

成果主義・実力主義、退職金→減額や支給無、となって

います。

また、少子高齢化による世代間扶養のバランスも崩れて

います。1950年頃は12人の若者で1人の高齢者を支えてい

ました。今は3人で1人、2020年には2人で1人、2050年に

は1.2人の若者で1人の高齢者を支えなければならなくな

るというデータもあります。

社会保障制度がどうなるかも全く読めなくなっています。

60歳でもらえていた老齢年金も65歳に引き延ばされ、今

後、70歳や80歳受給開始説もあります。自分の老後を国

に頼れる時代ではなくなったのです。

自分のお金は自分で守り、自分で育てていけるような力

が必要となりました。

また、正しいお金の知識を身につけていないと、お金の

トラブルにも巻き込まれてしまいます。

ちょっと話が横道に反れますが、お金のトラブルと言え

ば、最近「母さん助けて詐欺」と、名称を変更した振り

込め詐欺。

その中でも、息子や警察官を語るおれおれ詐欺の茨城県

内の被害総額は2013年１月～6月の半年間だけで、2億

3796万円。

1件当たりの被害額の最高は3600万円にもなったそうです。

この振り込め詐欺について、テレビ番組で外国人にイン

タビューしたところ、「きちんと確認もせず、大金を振

り込むなんて、理解できない」という意見ばかりでした。

本題に戻って・・・金融商品も多様化し、複雑な仕組み

の預金や保険などの金融商品をよく理解せずに契約して

しまったり、パソコンや携帯で簡単にできる有料ゲーム

を使用して高額な請求がきたり、悪徳商法や架空請求、

大学生の就職活動用スーツのマルチ販売トラブルなどな

ど、被害者にならない為にもお金に対する正しい知識を

身につけておく必要があるのです。

今の世の中、お金がなくても本当に生きていけるのでしょ

うか？お金がすべてとは言いませんが、「愛があれば、

お金が無くても幸せ❤」は過去のこと。

今後の社会保障制度が不透明の中、「自助努力」が叫ば

れており、トラブルにも巻き込まれず、より豊かに幸せ

に社会を生き抜くための力を身につけることがますます

必要となっています。

大人になってから困らないように、子供の頃から、「お

小遣い袋」を渡し、お金の使い方・管理の仕方を学ばせ

るなど、まずは、家庭の中からマネー教育をスタートす

るのも良いのではないでしょうか？


今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

[備える] [貯める] [殖やす] の相談窓口
ファイナンシャルプランナー小山田 香代

お気軽にお立ち寄りください。

保険貯蓄ナビ イーアスつくば店
保険貯蓄ナビ 浅草ROX店
保険貯蓄ナビ 西武筑波店
保険貯蓄ナビ Nexus （資産運用・相続贈与・住宅ローンのご相談窓口）