「潔く柔く」うぅ~ん、何かエッセンスが足りないような、物足りない作品でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「潔く柔く」を観てきました。


ストーリーは、

高校1年生のカンナ(長澤まさみ)は、思いを通じ合わせていた幼なじみのハルタ(高良健吾)を交通事故で失ってしまい、それを機に新たな恋ができなくなってしま う。時はたち、映画宣伝会社で働くようになった彼女は、出版社に勤める赤沢禄(岡田将生)と知り合う。何かとぶしつけな言動を繰り出してくる赤沢に憤慨しては反発するカンナだったが、意外な優しさを見せる彼のことが気に掛かるようになっていく。心の距離が近づいていく中、カンナは赤沢にもつらい過去があったことを知ってしまう。

というお話です。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

内容自体は、確かに、生きていれば色々な事があるし、まぁ、心の傷も、年を取れば積み重なって増えて行くのは当たり前です。主人公の傷は、確かに大きいし、彼の事が忘れられないのも当たり前だし、心に訴えかけてくる内容だと言って良いと思います。


なんですが、どうしても、長澤さん、高良さん、岡田さんの高校生姿は、ムリがあったのではないでしょうか。観ていて、周りとのバランスが悪くて、辛かったです。まぁ、8年後の話になってからは、年相応だったのえ、違和感は無かったのですが、やっぱり、ちょっとねぇ。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

話の組み方というか、構成が、切れ切れと言うか、カンナの話になったかと思うと、ロクの話になったりして、まぁ、2人が主役だから仕方ないとは思うのですが、もう少し、まとめて、キレイにつなげたり出来なかったのかなと思いました。なんか、観ていて、落ち着きがないというか、ガチャガチャしていて、安心してゆっくり観ていられなくて、途中で諦めが出てきてしまい、少し眠くなってしまいました。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

内容に戻りますが、高校生の頃って、まだ自分の未来はどうなるのか解らないし、ちょっと良いなって思う男の子に誘われたら、ちょっと行ってみようかなって気持ちになるのは、責められないと思うんです。だから、この時のカンナも責められない。仕方なかった。運が悪かったとしか言えないのですが、やっぱり、心に傷は残りますよね。でも、こういう傷を持っている人って、結構、居ると思いますよ。だって、戦争に行く前に結婚して、一晩だけ夫婦になって、そのまま帰ってこなかった人も沢山居たんでしょ。残った奥さんは、再婚した人も居ただろうけど、そのまま、その人を一途に思って生きて死んだ人も居ますもんね。その時の気持ちのまま、動かなくなってしまうというのは、あると思いますよ。


ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

ロクの場合は、幼稚園の時の出来事ですけど、これ、遺族の方は辛いだろうけど、その時に生き残った子に、家に来いとか、日記を読めとか、言うのはタブーですよ。同じように、生きた子供も傷ついているんだから、せめて、その子が自分から来る以外は、接触を持つべきじゃないと思いました。酷ですよ。ハッキリ言って、死んだ子より生き残ってしまった子の方が可哀想です。一生、それを背負って行くのですから。もし、私の子供だったら、催眠術とかでその記憶を無くしてあげたい。まだ、逃げ場を持たない子供の時から傷を負うのは、辛いだろうなぁ。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

そんな2人が、ある日出会って、近づいていく。ここら辺は、少女漫画的ですね。少女漫画が原作だから当たり前なんだけど。(笑)で、惹かれあって行くというのも、まぁ、当たり前か。この時、ロクったら、良い事言うのよね。傷は忘れる訳が無くて、一生背負って行くんだよって言うんですけど、これ、正解です。一生背負って行くから、人間、成長して行くんじゃい。痛みが解るからこそ、人にも優しく出来るし、助けてあげなければならない時が解るんです。何も知らずに、ボンヤリ生きてきた人間は、深みも無いし、魅力が無いよね。やっぱり、ちょっと影があったり、痛みを知っている人って、魅力的です。

この映画、内容については、結構、良い話だと思っているんだけど、映画としての出来はと言うと、ちょっと文句が言いたいかなという感じです。2人の感情の高ぶりが、上がったかと思うと、ブツっと切れて、次に行く感じがあり、すごくのめり込んで、2人の気持ちになってという事が出来ませんでした。

ゆきがめのシネマ。試写と劇場に行こっ!!-潔く

私は、この映画、まぁ、少しだけお勧め出来るかなって言うくらいです。私、高良君と岡田君が好きなので、そのビジュアルを観るだけなら、とても満足なのですが、やっぱり、映画として観ると、あまりお勧めは出来ないんだよなぁ。難しいです。今季の恋愛映画としては、「陽だまりの彼女」の方が、私は、好きだなぁ。ファンタジーだけど、気持ちが盛り上がったもん。気になったら、観てみて下さいね。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ




潔く柔く@ぴあ映画生活



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