私の住む街には、一年中屋上でピアノを練習しているおじさんがいます。
私が、静岡から埼玉に引っ越してきたのは…今から19年前。
その当時から、このおじさんはず~~~~~っとここに居るんです。
仮にもピアノ弾き。仮にも音楽講師。
この道を通って、ビルを見上げるたびに
私はついつい話しかけちゃいます。
「ブルーのおじさん、今日も暑いのにえらいね~」
「雨が冷たいよ、風邪引かない」
この街の住人にとっては、見慣れた風景。
当たり前なので、驚いて立ち止まる人はいませんね。
大抵は、市外から来た人か、または電車の車窓から見えた時に、
「アレなに~~」
と驚かれます。
それにしても、雨が降ろうが雷がどっかん鳴ろうが、
雪の日も炎天下でも。
このちょっとジャズピアニスト風なおじさまは、
ニッコリ笑顔で演奏してるんです。
本当に頭が下がります。
ピアノ弾きたるもの、このように
日々鍛錬&音楽を楽しまなきゃいけません。
…うふふ。
実はこのピアノとおじさんが住んでいるビルには、
ピアノ運送の会社があるんです。
だから、こんな粋な演出をしてくれているんですね。
私の街の、ひそかな名物おじさんです。
それにしても、19年前から…いや、実際にはそれ以上前からです。
一体いつから、居るんだろう?
もう長い間、解けないナゾです。
あらあら あの子は ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている (←泣いてないけど)
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