「福島県民の尿から1.2ベクレル」環境省(尿・血液・食事の)放射性物質検査ダイジェスト拡散可 | フクシマンの福島リポート(郡山市)

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3.11以降放射能に汚染され福島は変わってしまいました。子供は自然で遊ぶことで成長してゆきますが原発は子供達から泥んこになって遊ぶ機会を奪ったのです。子供達に何がしてあげられるのか?もっと考えるために、福島を生きる、フクシマンが福島の今をリポートします。

環境省によれば、
平成25年9月17日
この日、

福島県民などに住む

男女56人(40~59歳)の

尿

に含まれる、
放射性物質の検査結果の発表が行われ、

2人

から、それぞれ、


1.2ベクレル/L
(セシウム137)


1.1ベクレル/L
(セシウム137)


の検出の報告がありました。
(調査:平成25年1月~2月)


※検査は福島県民56人、
他都道府県28人
計84人分行なわれており、
他都道府県の方の尿は
全て検出下限値以下でした。



環境省は健康に影響はないとしていますが、
チェルノブイリ事故のあった
ウクライナでは、

尿から

1.23ベクレル/L

のセシウム137が検出されている住民から、

膀胱ガンが多発

しているという報告があります。



(国の委託機関である)
日本バイオアッセイ研究センターの
福島昭治氏の
「チェルノブイリ膀胱炎」の研究によれば、

ウクライナ共和国の
中程度の放射能汚染地帯に住む
住民58人の尿から検出された
セシウム137の濃度の平均は

1.23ベクレル/L

と、

福島県の
2人の住民から検出された
セシウム137と、

同程度

でした。


この住民58人の膀胱を調べると、

83%(48人)
が、
上皮異形成
(がん化する一歩手前の状態)

59%(34人)
が、
上皮内がん

にかかっていたそうです。


※ちなみに、チェルノブイリの中程度の汚染地区とは、
土壌汚染18.5~1.5万bq/m2の地域をさし、
福島県の中通り地方
(福島市や郡山市)と、
同じレベルの土壌汚染になっています。



比較参考までに、
ウクライナ共和国の
非汚染地域に住む
住民33人の尿から検出された
セシウム137の濃度の平均は

0.29ベクレル/L

であり、

この住民の膀胱を調べると、

27%(9人)
が、
上皮異形成(がん化する一歩手前の状態)

0%(0人)
が、
上皮内がん

と、癌の発症率が
あきらかに低くなっていることがわかります。


参照:
http://plusi.info/wp-content/uploads/2011/08/Vol.41.pdf#search= '%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E8%86%80%E8%83%B1%E7%82%8E';;;


環境省によれば、
今回の尿検査の検出下限値は、

1ベクレル/L
(セシウム137)

とチェルノブイリ膀胱炎の調査と比べて、
かなり高めに設定されています。

チェルノブイリの調査では、

0.29ベクレル/L(非汚染地域)

まで測っているのですから、
日本でも、もっと検出下限値を下げて
正確な検査を行なってほしいと思います。


また、
福島県では、
県民の将来にわたる健康管理のため、
県民を対象として
ホールボディカウンター検査を行なっていますが、

(国の委託機関が発表した
こうした論文があるのですから)

県民の不安に答えるためにも、

(全県民を対象にした)

大規模な尿検査

を行なってほしいと思います。



最近、
子ども被災者支援法の
基本方針案が発表されましたが、

尿検査や血液検査やなどの、

検診の充実

は、含まれていません。


復興庁は、
多くの県民から
「公聴会」
を開いた上で、
基本方針を策定してほしいと
声が上がっているにもかかわらず、
かたくなに「公聴会」を開催しようとせず、

県民の声を聞かないまま、
基本方針を
策定しようとしています…



きちんと「公聴会」を開き、
多くの県民が望んでいる、

「検診の充実」
(血液検査・尿検査)

を(基本方針に)盛り込んでほしいと、

福島に生きる一人して、
切実に思います。



※参照:環境省・日本人における化学物質のばく露量について
http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/pamph/ja_full2013.pdf



※尿検査に関しては、
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)が、
原発事故直後から、その必要性を訴え、
民間団体として、
福島県の子どもたち(有志)の
尿検査を行なってくれています。
その尿検査でも、
検出限界値はもっと低く設定されています。
また、国や県に、
尿検査を実施してほしいと、
再三訴えてくれていますが、
前向きな回答は得られていません。



※今回の環境省の調査では、
血液や食事
に含まれる放射性物質の調査も
行われましたが、
全て検出下限値以下でした。
血液の検出下限値は
2ベクレル/L(セシウム137)
食事の検出下限値は
1ベクレル/kg(セシウム137)
と高めに設定されています。


※福島氏のチェルノブイリ膀胱炎の
尿中セシウム検査は、
1996 年~2001 年の期間に施術された、
術前検査で行われており、
チェルノブイリ事故後
10年~15年時点での、
尿中セシウム濃度になります。
事故後2年半の
福島の尿中セシウム濃度と、
単純に比較することはできませんが、
注意深く経過を観察する必要が
あると思われます。




※厚労省日報ダイジェスト(福島県版)
について・・・

世田谷子ども守る会のマダムトモコさんが、
厚労省日報ダイジェストを作成してくれています。

http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/

トモコさんは福島県以外の都道府県のデーターを
ダイジェストにしてくれているので、
福島県のデーターもダイジェストにしてみたいと思い、
「厚労省日報食品モニタリングダイジェスト・福島県版」
を作成しています。


※厚労省ダイジェスト(福島県版)のメール配信を始めました。

お申し込み方法:
fukushimanippou@gmail.com

上記のアドレスに、件名「日報ML」と書いて送信してください。
お名前、所属などさしつかえなければお知らせください。
入力作業が済み次第、順次配信スタートいたします♪


(リポート 福島県郡山市 フクシマン・マサ)