この週末は、福岡でホークス対ライオンズをじっくり見てきました。
今年の福岡は、ものすごく暑いという情報があったので覚悟して行ったが、本当に暑かったです。
ゲームのほうもめちゃ熱く、初戦は5時間越えのゲームでした。
結局、ホークスの2勝1敗だったが、どのゲームも接戦で見応えがありました。
満員のお客さんも、きっと満足する3連戦だったと思います。

博多で食べた餃子、めっちゃおいしかったです!

最近、右投手が右打者に投げるカットファストボール(カッター)で、思うことがあります。
あっ、ちなみに日本でこの球種をカットボールと言うが、これは和製英語なのでアメリカでは通じません。
日本の野球用語には、和製英語がたくさんあるので、これからメジャーを目指す人は、注意してくださいね。
今回は、カッターの打者に対しての使い方についてのお話です。(右投手視点の話)
そもそもカッターは、左打者をつまらすためのボールでした。
打者が直球狙いのカウントで、ベルトより少し高いところに投げてつまらすのです。(低めは、腕が伸びるので危険)
直球を打ったつもりが少し体の方に曲がるので、つまるということです。(速い、曲の小さいスライダー)
そういう意味で、カッターというのは、直球と球速があまり変わらないほうがいいです。
カットするので、どうしても少し球速が落ちるが、10キロ以上遅くなると、打者に見破られてしまいます。
さて、右打者に対してはどうでしょう。
低めにしっかりコントロールできれば、武器になると思います。
しかし、高めに投げれば、長打になる可能性が高くなります。
直球より球速が落ちている分、腕の一番伸びるところでミートされてしまうのです。
厄介なのは、投手は芯をはずしにいったつもりになっていても、打者の方は自然に長打ポイントで打ててしまうことです。
3日、8回裏、松田選手(ホークス)が増田投手(ライオンズ)から打った逆転ホームランが、まさにそれでした。
直球を狙っていたが、うまくヘッドをきかせて打てたと、FOXのインタビューで言ってました。
4日の2回表、浅村選手(ライオンズ)が打ったホームランもそうですね。
ひょっとしたら打った球はスライダーだったかもしれないが、直球より少し遅い高めの変化球を打ったという意味ではおなじことです。
外角高めのカッター(スライダー)は、直球狙いでも打ててしまう。
しかも、長打になるということです。
実は、わしのメジャーで打ったホームランも、このパターンでした。(へぼ打者にも長打のチャンスを与えてしまう危険な球)
難解な説明、すみません。
言いたかったのは、こういうことです。
最近、情報が簡単に手に入る時代になり、いろんな球種を投げられる投手が増えました。
しかし、その変化球をどこに投げるかをしっかり考えて、投げている投手が少ないように思います。
配球の本当に大切なこと、何を投げるかではなく、どこに投げるかということを覚えてほしいですね。

さて、6日は西武ドームでライオンズ対ファイターズ戦を、HBCラジオで解説します。
全国放送じゃないのが残念ですが、北海道のみなさんは、是非、聞いてください。

ほな、また。

我が母校は、初日の第3試合、登場です。
がんばれ、箕島高校!