現在、世に送り出されている楽器たちは、もともとは誰かが「いい音を出したいな」と小さく思ったところから出発していると思うのです。
私たちが毎日触れているピアノは大型の楽器ですが、機械で量産できるところは機械にお任せし、人の手と耳が必要な個所は、やはり手を抜かずにきっちりと手作業を加えています。
…そう、手作りが出発点。
機械も最初から存在したわけではなく、長い時を経て必要に応じて生まれてきたもの。
昔は、楽器を作る道具だって職人さんの手作りだったでしょう。
自分の手になじむ道具を使い、材料を吟味し試行錯誤を重ね、納得のいく一台を仕上げたのではないでしょうか?
楽器の王様とたたえられ、美しく力強く人の心に響く音色を届けてくれるピアノ。
今の子供たちには、身近な場所にたくさんピアノがありますから特にめずらしいと感じてはいないでしょうし、それはそこにあって当たり前のものだと認識しているでしょう。
学校、体育館、ホール、教室、楽器屋さんで、家で…
どこででもピアノに触れることができますね。…すごく幸せなことです。
暮らしの中にピアノが溶け込んでいる、といういうことは非常にすばらしいことです。
しかし、本当にそのありがたみをわかっている子は少ないと感じます。
もちろん、ピアノは高価な楽器であり、おうちの方から買っていただけたら飛びあがって喜び、ますますピアノに熱中してくれるのですが。
…手作り楽器を私が教えるのには、単に「楽しいから」という理由だけではなく、”音を奏でる何か”を生み出す側の苦労も知って欲しい、そういう思いからです。
手作りをすると、必ず失敗します。
思い通りに最初からできることはありません。
それは、ピアノや声楽などを勉強していても同じ。
「良い音」を目指してもうまくいかないことの方が、断然多いですね。
ガッカリもしますが、だからこそ「うまくできた!きれいな音が出せた!」と成功した時の驚きや喜びは大きいものです。
演奏を人から褒められたならなおさら…!
この夏休み、『むかしむかしの素敵なピアノ展』に行き、6台の素晴らしい楽器の音色を聴き、レクチャーコンサートで小倉貴久子さんのフォルテピアノと一体になって紡ぎだされる華麗で繊細な音を堪能した私は、そんな思いを更に深めたのでした。
ということで…!
昨日からピアノのレッスン再開とともに、楽器講座もラスト一週間。
生徒さんたちは、小さな瞳をキラキラさせながらピアノを弾いてくれました。
そして、楽器講座に参加してくれた子たちは、レッスンとはまた違った一面を見せてくれました。
・材料は、何が最適か?
・良い音にするためには、どんな工夫が必要なのか。
・壊れないように丈夫に作るには?
・見た目も大事。でも、飾りは鳴らすのに邪魔にならない程度に。
・純粋にその音色を楽しむ、またはアンサンブルの中で効果的に鳴らしてみる。
真剣な目をして楽器を製作、できあがった時に見せてくれた満面の笑み。
嬉しいなぁ。
音が出るものを作れるって、楽しいよね♪
自分で作れたなら、嬉しさはさらに倍!
みんなっ。夏休みはあと一週間もないけれど、この経験を忘れないでピアノに向かう気持ちも新たに、これからも頑張って欲しいと先生は思う。
一緒にがんばろうね。
昨日の楽器講座では
・マリンカン
・ウェーブサウンド
・なんちゃってマリンバ
・ぺちぺちくん
…を製作しました。みんな上手だったよ
ウェーブサウンド
ぺちぺちくん
なんちゃってマリンバ
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