“かーちゃん♪これおもしろいから見てみろよ!”
と、息子に誘われて一緒に見たDVD。
- ジャックはしゃべれま1,000(せん) [DVD]/エディ・マーフィ,クリフ・カーティス,クラーク・デューク
- ¥3,990
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エディ・マーフィー主演の軽いコメディーと思っていたら、
これがなかなか深かった~!!
ジャックは巧みな話術を持つやり手のビジネスマン。
人の気持ちなんておかまいなしに、
一方的な想いだけでしゃべる男性。
ある日、彼の家の庭に一本の巨大な菩提樹が
ブーン!と生え、ジャックが何か言うたびに葉が散って、
全部落ちたら死ぬ・・・
つまり、ジャックが一言言うたびに葉が一枚落ちる。
木とジャックの心が繋がってしまったのです!
その事実を知り、
なるべくしゃべらないで、どうにか葉が散らないようにしようと、
じたばたするジャックは仕事も、妻も、子供も失っていきます。
自分の運命を変えようと、じたばたもがき苦しんだ後
木の葉が全部落ちた時、自分は死ぬという事実を
遂に受け入れたジャックは変わりました。
自分の最大の恐れから逃げ回るのではなく
受け入れて一つとなったのですね。
全てを受け入れたとき、
残っている葉はあと7~8枚・・・。
ジャックは、自分の中から湧き出す真の想いを
ひとことの言葉にのせて
おだやかに、やさしく、ゆっくりと、
人々に伝えていくのです。
早口で喋ってばかりだったジャックは
人の話を全身で傾聴できるようにもなりました。
この時のジャックの表情と雰囲気は、まるで女神様のよう・・・
男性でも女神のオーラが全身から輝いていて
目が釘ずけになったしまった私。
女神というのは、視覚的なものではなく、
その人の心のありかたから溢れ出すエネルギーの波動なのですね。
そしてジャックは、自分の問題を抱えたままの人間関係にも向き合い、
父親に対する怒りにきずき・・・
父親を(許す)とひとこと言ったら。
木が生き返ってたくさんの葉がよみがえり、
ジャックも自由に話すことができるようになったのです。
私たちは、言葉を無駄に費やします。
MC&司会業をしていた私も、
沈黙が怖くて。
その場を繋ぐだけの言葉をつらつらと流暢に
話してしまいがち・・・つい、プライベートでも。
その場をつなぐだけの軽い言葉は、
人を傷つけてしまうこともある。
決して、対する人の心に深く響くことはないのですね。
おしゃべりをやめる。
口を閉じるだけではなく
心の中のおしゃべりもやめる。
真の自分から湧き出した想いをしっかり感じて
自己一致してから
おだやかに、
ありのままに、
心を言葉にのせて伝える。
私たちは、言葉というツールで人と繋がります。
なのに言葉の重みを感じずに
簡単にべらべらとしゃべってしまう・・・。
愛は心で示すもの。
言葉で言うだけでなく、
”ひとこと”の重みを感じながら、
愛を、心を、言葉にのせて
ゆっくりと人に伝えたいものですね。
ひとたび発した言葉は、
宇宙に影響をあたえるのですから。