9月27日。
短く長いシーズンが終わりました。
フューチャーズリーグ(韓国2軍リーグ)のチームとの48試合
27勝15敗4分
昨年は借金1だったので大きな進歩。
そして、昨年は5名の選手がKBO入りを果たしたが、今年は9名。
つまりシーズン中にレギュラー選手が9名抜けての貯金12は良くやったんじゃないかな。
シーズンは終わったがまだ数人のKBO入りの可能性があるらしい。
開幕前に監督が公言していた。勝率5割。そして10名のKBO入り。達成間近だろう。
僕の今シーズンの成績は
29試合に投げて
完了22 中継7 4勝4敗10S
48回2/3 被安打42 与四球7(故意四球3)
与死球3 奪三振40 失点16 自責10
防御率1.848 WHIP1.006
守備のエラーが絡み負けが付いた試合が二つ。中継ぎで出て後続が打たれて付いた負けが一つ。もう一つは完全に打ち込まれて逆転を許した。
昨年はロングリリーフや連投も多く28試合81イニングと
中継ぎでありながら先発投手の誰よりも多く投げた。
今年は28試合48回2/3。
先発のマトス、ソリアーノ、ゴンザレス、キム・ヨンソン(NC入団)、オ・ヒョンミン(KT入団)が安定していたので殆どの登板が7回以降、2イニング弱の登板が殆どだった。昨年は殆ど無かった1イニングだけの抑えが今年は数試合あった。もちろん点差が3点以上でセーブがつかない場面も多かったので数字以上に貢献出来たと自負している。
2年目という事でハングルが読める、使える様になったので打者の特徴を把握する観察メモの精度が上がった。内野守備力の向上、2名がプロ入りとなった捕手の能力アップも僕たち投手陣をバックアップするとても大きな力にとなった。投手の力はそれを支える仲間や環境作りによって大きく変わる。色んな国の色んなチームで、見てきたが強いチームほどそこが明確に見えている。弱いチームほど投手力…投手力…と嘆いているものだ。
また、世界一長くハードで知られるキムソングン監督の練習の中、今年は2名のトレーナーさんのサポートが大きかった。投手は故障云々だけではなく身体のコンディショニングはパフォーマンスへの影響が大きい。肉体と精神のバランスが技のクオリティを生み出してくれる。逆に小さな変調が不安を生み判断を迷わせる。投手とはとても繊細な生き物なだけに環境が与える影響はとても大きいと改めて痛感しました。
昨年はトレーナーがおらず、やりっぱなしな部分が否めず苦労した。そう言う意味でも選手の環境を整えてくれたチームには本当に感謝です。立派なウエイトトレーニングスペースまで作ってくれた。こんな独立球団は世界にもワンダーズくらいじゃないだろうか。
残念ながら個人的目標だったKBO入りは今年も果たせなかった。日本人が韓国プロ野球の外国人枠へ飛び込むのは簡単ではない、とは韓国に来る前に聞かされていた。そうなのかも知れないがならば、それを覆すだけの力量を認めされればいい、と言い聞かせてきた。不可能を可能にするために僕たちアスリートは挑戦している。社会の、世界の常識や多くの人々が考える予想を覆すだけの力を得るためには、その矛盾の中に飛び込まなければ叶わない、そう信じている。
最終戦翌日の今日、日本に帰国します。
これからのこと…有難い事に僕を必要としてくれるチームが来年もある。しかし、その期待に応える事が出来るのか?と言う不安もある。もっともっと野球選手として仕事の質を上げるために成長して行くために土台となる身体に作り直すこと。34歳はけして下り坂ではない。その可能性があることを僕は世界で見てきた。知らなかったら心が老け込んでたと思う。45歳で90マイルを投げるオッサンに完封負けを喫したメキシコでの経験。まだまだ僕は若造だ。人間の肉体と精神の限界に挑戦する。それがも僕のアスリートとしての使命だと思う。
ワンダーズは今日から来季のシーズンがスタートしたそうだ。
この、チームにはチュソク(旧盆)2日間の連休以外長期の休みはない。元旦も練習をしていた。キム・ソングン監督の飽くなき野球への情熱は夢を追い這いつくばる選手達の可能性に訴えかける。試練の多いチームだが、理屈ではなく情熱を継続させ続けることこそ夢を叶える唯一の方法だ、と言っているように思う。
言葉では語れない、目には見えないもの。
更なる成長を求めるプレーヤーにしか感じられないものかも知れないが確かにそこにある。道は一つじゃない。その道を見出し信じ突き進むことの出来るのは結局、選手自身だから。努力以外に近道はないんだなぁ。
今年も心温まるご声援を頂きありがとうございました。心から感謝致します。
小林亮寛
o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」