「被害者意識を持っている限り幸せになれませんよ」
そんなアドバイスを受けたことありませんか?
確かに、そうなんですけど、正しくはないんです。
問題なのは、被害者意識を持つことではなくて、
状況を改善するために自分が行動を起こさないこと
なんです。
被害者意識を持つと
悪いのは相手なんだから、相手が反省すべきで、
自分は何もしなくていい。
ってなりがちなんですね。
これって実は、自分の人生を相手に委ねてしまっていることになるんです。
状況が改善されるかされるかは、相手次第ってことですからね。
あなたが憎くて憎くてしょうがない相手に
あなたが自分の人生を支配させているってことなんです。
だから、被害者意識を持っている限り幸せになれませんよ、って言うんですね。
でもね。
相手の悪口を言ってはいても、
状況改善のために自分が行動をしている人に対して
にわかカウンセラー顔して
「被害者意識を持ってはいけません」
なんて、決して決して、言っちゃダメです。
そんなこと言われたら、その人は自分自身を責めるようになり、事態はますます悪化します。
最悪の場合、自殺しかねません。
怒りは本来、自分を守るために、相手に向けるエネルギーです。
それを、自分自身に向けてしまうと、
自分を守るためのエネルギーで自分を傷つけてしまうことになります。
最悪の場合、自分自身を殺してしまうことになります。
「悪いのは相手だ」が
「悪いのは自分だ」に変わっただけ、
槍を向ける方向が変わっただけで、
誰かを傷つけようとしていることには変わりないんです。
もし、被害者意識を持っているのなら、
きちんと安全な方法で怒りのエネルギーを放出する。
(これは、今回の記事に書いてあることが理解できる心理療法家にやってもらうことお勧めします。
自分自身でやるのは危険です)
そして、被害者意識を持ちつつも
自分が幸せになるために自分自身でできることを考えて行動していく。
被害者意識なんて、持っていてもいなくても、どうでもいい。
大切なのは、自分で自分の人生を良くするために行動を起こすことです。
そうやって、自分が行動を起こすことで、状況が改善していくと、
自然に被害者意識も消えていきます。
もちろん、行動したところで事態が好転しないこともあります。
私たちは、自覚している以上に、周囲の環境から影響を受けています。
自分一人が行動したところで、環境の力が大きい場合、事態を変えることはできないことが多いです。
けれど、行動した後には、必ず成長した自分がいます。
被害者意識を捨てることが先ではない。
自ら行動を起こすことが先です。