「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」を観てきました。
ストーリーは、
インターポールに所属する捜査官ロマ(プリヤンカー・チョープラー)のもとへ、アジア最大の犯罪組織を率いる男にして彼女の兄を殺害した敵であるドン(シャー・ルク・カーン)が現われる。すぐさま逮捕された彼は、さまざまな情報の提供と引き換えに膨大な容疑の取り下げを要求するが受け入れられず、死刑囚としてマレーシアの刑務所へ送られる。そこに収監されている宿敵ワルダーンがドンの命を狙うが、逆にドイツ中央銀行の金庫室にあるユーロ紙幣の印刷原版強奪を持ち掛けられる。手を組んで脱獄した二人は……。
というお話です。
インド映画なのに、ダンスは少なく、アクションがふんだんに盛り込んであって、ハリウッド映画のような感じでした。ハリウッドのB級より面白かったんじゃないかしら。アクションはすごいし、ストーリーも、良く練ってあって、誰が最後に勝つのか、とても楽しめました。オープニングで気が付いたんですが、この映画、パート2なんですね。
パート1があって、その時からの因縁の敵とかがかかわってくるので、パート1も観たかったなって思ったんだけど、日本公開が無かったところをみると、面白くなかったのかな。パート2は、ドンというキャラクターが良く練られていて、このパート2だけ観ても、充分、彼の性格も判るし、頭が良くて、身体も鍛えていて、というのがしっかり解かるので、とっても楽しめました。
インドって言うと、なんとなく、内容はそっちのけで、ダンスとコメディーで持っていくというイメージがあるのですが、最近は、全然違うんですね。しっかりしたストーリーと、ちょっと生き抜きのダンス。カッコイイヒーローと美しいヒロイン。すべて盛り込んであって、楽しませてくれるんですから、面白くないわけ無いですよ。
特に、アクションは、カッコイイですね。日本だと、岡田くん(V6)が免許を持っているとかなんとか聞いたけど、インドの柔術なのかしら、それが、キレがあって、締めワザとかも凄いんです。カンフーとかに飽き飽きした今、インド柔術は、カッコイイですよ。観ていて、ワクワクするもん。
犯罪王DONのお話なんだけど、そんなに悪い人じゃないみたいなんです。まぁ、悪い事はしていたんだけど、今回は、少し改心したようで、欲望の為に誰も彼も殺すという訳ではなくて、出来るだけ騒ぎを起こさずに欲しい物を手に入れようと、頭脳を使って動くんです。だから、身体だけで押していくのではなく、頭脳戦も展開するから、面白いんですよ。彼の計画は、本当はどういう内容なのか、良く観て、読んでくださいね。
そして、彼と恋愛に落ちそうな捜査官のロマ。彼女のお兄さんがドンに殺されたらしいんだけど、このパート2では、それが全く描かれていません。ただ、ロマのお兄さんが亡くなっていることだけ解かります。まぁ、ストーリーに関係ないから、いいんだけどね。そんなロマに惹かれて、どうしても近づいてしまうドンは、ルパンが不二子にどうしても近づいて、傷つけられるのと同じです。この二人、面白いですよ。
この映画、私は、とってもお薦めしたいです。日本だと、とっても受け入れられ易い内容なんじゃないかな。だって、進み方が、アニメっぽいんですもん。とっても面白いです。この映画も、2時間半の大作なんだけど、動きが早くて、全然退屈じゃなかったです。
ぜひ、楽しんできて下さいね。