オオハナインコの孤独。(愛情の代償行為) | まりも日和

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鳥好きライター、鳥類学講師、すずき莉萌の鳥好きブログ。
愛鳥家のみなさんにとって、ほんの少しためになる内容を目指します


ワークショップも無事に終わり、


燃え尽き気味のハハです。ダウン



講師のお仕事は日常茶飯事ですが、


たまに、慣れない場所にお呼ばれして


講演するというのは、


すごく、準備に気を使うものでして・・・・・・。あせる



講演が終わった時、


数名の方が質問にみえたのですが、


そのなかのおひとりの方から、


パワーポイントの中にあった、


一枚の静止画について、


こんなふうに意見を尋ねられました。あせる



「あの画像・・・。


すごくかわいそうで・・・・。


みている私まで、


胸が締め付けられる思いがしたんですが・・・。


先生は、あのコのこと、辛くないのですか」



でで、


こちらが、その問題の画像↓




まりも日和



ここにもたまに登場する、


我が家の緑の怪鳥、


オオハナおーじろうが、ぬいぐるみを抱いている


写真のことでありました。カエル




講演の中で、飼い主とペットの共依存のことを


少し詳しくお話ししたのですが、


余談として、おーじろうのことを紹介しました。



その内容はこんな感じ。



「11歳になるおーじろうは、飼い主の私には


ベタ馴れですが、ワンオーナーで、


それ以外の人に触れられることは、あまり好みません。



幼鳥でお迎えして、手乗りとして育てましたので、


飼い主であるわたしのことが大好きです。



お年頃になり、飼い主のわたしを伴侶にしようとしました。


そのときは、かまってもらえないとギャーギャー騒いだり、


毛引きをしたり・・・・。



ほかの家族に対しても、攻撃的な態度をとったりと、


いろいろやらかしてくれましたが、


飼い主のわたしには、夫も子どももいるし、


ほかにも鳥がたくさんいるしで


独占することは難しいと悟ったようでした。



そうして、おーじろうのとった行動はというと・・・。


この画像のように、ぬいぐるみをヒナ、


あるいはパートナーに見立てることでした。



エサを貰っても、まずは自分のクチバシにいれて、


そのあと、ぬいぐるみのところにいって


せっせと吐き戻します。



日中も、冬だけでなく、夏の間も、


こうやってぬいぐるみを温めるように


抱っこしています。



おそらくこれも一種の代償行為で、


本来であれば飼い主に注ぎたかったであろう



愛情をもてあまし、



こうやって、ぬいぐるみに投影することで


満たされない気持ちから気をそらしているのでしょう」



きっと、「辛くないのですか」と、


声をかけてきてくれた方は


どうぶつの気持ちを推し量ることができる


心の優しい飼い主さんなんだと思います。



たしかに、


この姿には、はじめは胸が痛んだものの、


じきにその姿にも慣れてしまい、


なんとも思わなくなってしまった、


それどころか、かわいいもんだ、と、


平気でカメラを向けられる自分に、


少し反省・・・・・。



おーじろう、実はすごくさびしかったりするのかな?


もっとハハのそばにいたいのかな?、



そんな思いを抱きつつ、


昨日の夜は、怪鳥おーじろうを肩に乗せ、セキセイインコ


おーじろうの大好きな、アーモンドと小魚を


晩酌のともに、


のんびりとビールを楽しみました。ビール






まりも日和
かまってくれないとガブっとしちゃうぞ

(※雑誌用に撮影した、やらせ写真で、わざと甘噛みさせてます)