「ヘイトスピーチ」デモ、初の逮捕者―新大久保
東京・新大久保周辺で、デモに参加した右派系市民グループの男が、
対抗グループの男性に暴行した疑いで逮捕されました。
右派系市民グループは19日夕方、デモを開催して、
いわゆる「ヘイトスピーチ」(特定の民族に対し暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動する言動)を行い、
デモをやめるよう抗議していた対抗グループと小競り合いとなりました。
両集団はそれぞれ約200人規模で、警視庁機動隊を挟み、現場は緊迫した情勢だったとのことです。
今回逮捕された右派系市民グループの男には、
デモ終了後、対抗グループの男性に体当たりした疑いが持たれています。
(写真は現場付近の様子)
こうした「ヘイトスピーチ」が今、我が国に波紋を広げています。
安倍晋三首相は7日の参院予算委員会にて、
ヘイトスピーチが我が国で増えていることについて
「一部の国、民族を排除する言動があるのは極めて残念なことだ」と発言。
12日にはさらに、フェイスブックにおいて、
特定の国などに対するヘイトスピーチをしないよう呼びかけるメッセージを投稿しました。
菅義偉官房長官も22日午前の衆院内閣委員会において、
東京・新大久保などで在日韓国・朝鮮人の排斥を掲げるデモが繰り返されていることについて
「人々に嫌悪感を与えるだけでなく、差別意識を生じさせる。
人権が尊重される社会がわが国にとっては当然であり、極めて残念な行為だ」
と厳しく批判しました。
弊会も、機関紙「レコンキスタ」4月号において、
「われわれは日本人の品位を貶める『ヘイトスピーチ』には与しない!」
と題し、ヘイトスピーチを批判する記事を一面に掲載しました 。
韓国や北朝鮮、中国を批判すること自体は、別にかまいません。
我々とて、竹島問題では韓国を、拉致問題や核問題などでは北朝鮮を、
そして尖閣問題では中国を批判するなどしています。
しかしながら、「批判」と「ヘイトスピーチ」とは、全く異なるものです。
他国への批判は、あくまで言論という形で理性的になされるべきであり、
「朝鮮人を殺せ!」などというヘイトスピーチは言語道断であると考えます。
我々は、我が国の品位を貶めるヘイトスピーチには、絶対に与しません(F)。
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■第138回一水会フォーラム
日時・平成25年6月10日(月)/18時30分開場・19時00分開会
演題・「昨今の経済動向の分析」
講師・植草一秀先生(経済評論家)
場所・ホテルサンルート高田馬場 3階会議室
会場整理費・2,000円(機関紙「レコンキスタ」最新号込み)