心臓の拍動の揺らぎが首で作られる!【ゆらぎのサイエンス】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
テーマ:執筆日記心臓の拍動の揺らぎが首で作られる!【ゆらぎのサイエンス】
今日は、私が研究に取り組んでいる心臓の拍動の揺らぎについてのお話。
ドッキンドッキンという心臓の拍動は、一拍ごとに長さが揺らいでいます。
これには首で作られる揺らぎもあります。
首には頸動脈が通っていますが、その一部が首のところで少し膨らんでいて、ここで血圧をチェックしているんです。
これにあわせて、だいたい10秒くらいのペースで、拍動を早めたり遅くしたりしているんです。
人体が、なんでこんなことをしているかというと、脳に血液をベストな状態で送るため。
脳は大切な臓器なので、血液が不足すると致命的。
でも、脳の血管は壁が薄いので、強く送り過ぎると、脳出血を起こしちゃいます。
そこで、首で血圧をモニターして、心臓の拍動に揺らぎを与えているわけ。
この仕組は、スゴい!
人体のファインプレーだね。
詳しくは、5月17日に発売した
「世界は「ゆらぎ」でできている、宇宙・素粒子・人体の本質」(光文社新書)
の第5章をご参照ください。
よろしく!

