「米国にも9条があれば・・」元米陸軍大佐アン・ライトさん | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 
October 29, 2013

「米国にも9条があれば・・」元米陸軍大佐アン・ライトさん

テーマ:ブログ

「若者は遺体として戦場から家に帰ってくることになります。生きていても、手や足を失い、体も心も傷つくことになります。」


日本版NSC、秘密保護法、集団的自衛権行使、さらには憲法改正こうした「積極戦争主義」ともとれる動きが活発な日本ですが、米国の元陸軍大佐でイラク戦争ではブッシュ政権を批判して米国務省を辞職したアン・ライトさんが憲法9条や今の日本の動きに関して語ってる記事が赤旗日曜版で展開されてました。

我々にとって当たり前の戦争しない宣言憲法9条ですが、他国とりわけアメリカで戦場に行った方にしてみると、やはりこれほど素晴らしいものはないと語ってます。歴史修正主義、さらには更なる米国隷従主義、その先に何が待ってるのか。格差を広げる政策が次々と打たれ、就職先の見つからない若者が生きるために戦争にいくという構図がつくられていく。憲法9条は世界に誇るべきものです。寧ろ日本国民が世界にこうするべきだと拡げていく努力こそが必要ではないでしょうか。


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安倍政権が狙う改憲の動きについて、このほど来日した元米陸軍大佐で、4力国で副大使も務めた元外交官のアン・ライトさん(67)=ハワイ在住=に聞きました。


日本の憲法9条を初めて知ったのは5年前です。2008年に日本で開かれた9条世界会議に招待されました。日本に自衛隊があることは知っていました。しかし、日本の憲法を読んだことはありませんでした。読んでみて、びっくりしました。すばらしい。
 
9条には“国際紛争を解決する手段として戦争はしないし、軍隊は持たない”と書いてあります。「人を殺さずに問題を解決する」ということです。

私は29年間、米陸軍にいました。そのときも政府が私たち=軍隊を使わないよう望んでいました。しかし私の国には、日本の憲法9条のようなものはありません。問題解決のために軍隊を使う国です。それも何度も。軍隊を使うべきではないときに、です。私は国務省でも働いていましたが、03年にブッシュ政権が始めようとしたイラク戦争に抗議して辞職しました。やるべきではない戦争だったからです。
 
今も米政府は、パキスタンやソマリア、イエメンで無人機を使った攻撃を続けています。米国では政治家は、外交を使うべきときでも軍隊を使います。米国は戦争国家になっています。もし米国に9条があれば、今より、はるかにいい国になっていたはずです。もし日本で9条が投げ捨てられてしまったら、日本は米国と同じ問題に直面することになります。若者は遺体として戦場から家に帰ってくることになります。生きていても、手や足を失い、体も心も傷つくことになります。

軍隊で知り合った私の友人たちは、ベトナムで、中米で、アフガニスタンで、イラクで死にました。日本では、戦後65年以上、こういうことは起きませんでした。9条があったからです。9条を変えないでほしい。平和を望む米国民は、日本人が平和的な人々であってほしいと思っています。日本で多くの人々が9条改定に反対していることは大事なことです。みなさん方は、米国が見習うべき手本だからです。

日米両国には、戦争をなくすという目標こそ必要です。崇高な目標ですが、日本は、すでにそれを(憲法で)実現しています。私たちは、米国でそれを実現したいと思っています。


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