瞳孔の揺らぎで愛を伝えるベラドンナ!【ゆらぎのサイエンス】 | 受験専門の心療内科 東大赤門 吉田たかよし
2013-05-15 03:33:58

瞳孔の揺らぎで愛を伝えるベラドンナ!【ゆらぎのサイエンス】

テーマ:執筆日記
瞳孔の揺らぎで愛を伝えるベラドンナ!【ゆらぎのサイエンス】


今日は、人体の揺らぎについてのお話。

脳は、人体の機能を一定にせず、わざと揺らぎを与えて、うまく利用しているんです。

本では、いろいろ紹介していますが、その中から、瞳孔と恋愛の関係について。






瞳孔の大きさの揺らぎは、恋愛にも利用されています。



男女ともに、目の前にいる人が、どうでもいい人だと思うと、網膜を休ませるために、瞳孔は小さくなります。



しかし、恋をしていると、相手のことをよく見ることが子孫を残す上で重要なので、網膜を酷使してでも瞳孔を大きくします。





実際、ほとんどの男性は、女性のヌードを見ると、瞳孔が自動的に大きくなります。



また、お気に入りのアイドルと握手をすると、ファンの方の瞳孔は、ものすごく大きくなっています。




さらに人間の脳はよくできていて、眼の前にいる人の瞳孔の大きさから、無意識のうちに自分への感情を読み取っています。



眼の前にいる異性の瞳孔が大きいと、きっとこの人は自分に気があるんだと心の奥底で感じ取り、だったら自分も相手に好意をもとうとするのです。


だから、瞳孔が大きいと異性に好かれやすいので恋愛では有利です。



少女漫画のヒロインの目が大きく描かれるのは、正確に言うと、この効果を狙ったものです。



好きな異性をじっと見つめることを、世間では「ラブラブ光線」と言われることがありますが、実はこの効果を影で支えているのが瞳孔の大きさなのです。




だから、いくら相手を見つめ続けても、あなたが本音ではどうでもいいと思っていたら、瞳孔は小さくなっているので、効果は半減です。





もっとも、中世のヨーロッパでは、貴婦人の間で、薬を使って強引に瞳孔を開くという荒業が、幅広く行われていました。



朝鮮朝顔という植物の実からとった汁を目に垂らすと、瞳孔が開きます。



そこで、パーティーなど人前に出るときは、これを使用したわけです。



西欧人は虹彩の色が黒ではないため、瞳孔の大きさがわかりやすいので、こうした必要性が生まれたようです。





こうした用途で使われたため、朝鮮朝顔は、西洋ではベラドンナと呼ばれています。



これは、イタリア語で美しい貴婦人という意味です。




もっとも、朝鮮朝顔は毒性が高いので、決してマネはしないようにしてくださいね。



詳しくは、5月17日に発売の「世界は「ゆらぎ」でできている、宇宙・素粒子・人体の本質」よの175ページから185ページくらいをご参照ください!

よろしくね!