FRB マネタリーベースの推移(2001/4~2015/4)

FRBのサイトでグラフ化したり、データをCSVファイルでダウンロードできます。

FRBのマネタリーベース

残高の推移
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対前年同月比の推移

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QE1~QE3実施時期に大きくマネタリーベースが増えている、出口戦略を取りながらも対前年同月比ではプラスを維持していることが分かります。


せっかくなので、ECBと日銀のマネタリーベースについても見て見ましょう。

ECBのマネタリーベース(残高)

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ECBはだいぶ減らしていたんですね。ユーロ圏で失業率が高止まりしていることと関係がありそうです。


日銀のマネタリーベース(残高、変化率)

{D628777F-CC87-4388-A0A4-3F855E7A4877:01}


黒田日銀になってからスゴイ勢いで増やしていますね。そのおかげか、2013年3月は-0.5%だったコアCPI(前年同月比)が、2014年4月には+1.5%まで物価上昇率(消費増税分を除く)が上がりました。

その前の Shirakawa - San は何をやっていたんでしょうね。マネタリーベースを大して増やさずに驚くべき物価制御力を発揮していたようです。


ゼロ金利下では、各中央銀行のスタンスがマネタリーベースに表れるように見えました。白川さんが若かりし頃に論文を書かれた「マネタリー・アプローチ」が思い出されます。

やっぱり、マネーの量が物価上昇率に影響を与えるのをご存知だったので、大して増やさずにいたのでしょうね。さすが碩学の白川さん!