4月恒例の「198○年春のテレビ番組選び」。今年は昭和時代最後の春となった1988年で、自分は中学三年生になる頃。テレビに加え、レンタルビデオ、ラジオ、CDなんかの娯楽が取り巻いていて、必ずしもテレビだけ!という状況ではなかった。
それでも、面白い!と思ったものはミーハーだから必ず見聞きしていたので、改編期深夜帯の目玉として、フジテレビがこれでもか!とスポットCMを流していた、三夜連続でのシドニー・シェルダン原作『ゲームの達人』を視聴。で、個人的なエピソードがあって、第二夜の日がちょうど新学期の始業式だったんだ。新しいクラスで各自が自己紹介するとき、なにげにいま興味あることとして「『ゲームの達人』を観ている」なんて言ったら、女性の担任に「あっ、それ、わたしも昨日観た!」と気に入られて、どういうわけか、始業式後にある入学式の雑用を居残りで手伝う御指名受けてしまった(笑)。
とにかく、みんなフジテレビに毒されていた!?というか、ほんとみんなフジテレビが好きだった1988年春。自分は月曜日に『花のあすか組!』と田原俊彦主演『教師びんびん物語』、木曜日に南野陽子主演『熱っぽいの!』なんか、新ドラマは一通り観ていったね。“誰々が出てる”とかではなく、“フジテレビだから”で観ていたと思うんだ。それだけ、ブランド力がすごかった。
当ブログ記事 「アリエスの乙女たち」以後の南野陽子主演ドラマ「熱っぽいの!」
http://ameblo.jp/goro-chayamachi/entry-11765466551.html
対して、刑事ドラマはこの時期ほんと観なくなった。1月からリニューアルした日本テレビ金曜8時の『NEWジャングル』はほとんど観てなかったし、それまで一番熱中して観ていた『ベイシティ刑事』の後番組で、テレビ朝日水曜9時からの『はぐれ刑事純情派』(第1シリーズ)なんて見向きもしなかった。再放送ではテレビ朝日の夕方に『西部警察PARTⅡ』をやっていたんだけど、だいたい裏のフジテレビの再放送ドラマにチャンネル合わせていたくらいだし・・・。
そういった状況の中、5月25日からは日テレ深夜帯の再放送ドラマ枠「ナイトスクリーン」で『俺たちは天使だ!』の久しぶりな再放送が開始される。ほんと、何年かぶりだったから嬉しかったな。あらためて自分が一番好きなドラマだと実感。そしてこの放送が自分にとって後々に、昔のドラマを見直すきっかけになっていったんだと思う。
当ブログ記事 1979年4月「俺たちは天使だ!」と、その時代
http://ameblo.jp/goro-chayamachi/entry-10844400592.html
歌番組もそう、こちらも全然観なくなった。『ザ・ベストテン』や『歌のトップテン』なんかは、観たい!と思う人にかぎって出演拒否するんだから。ラジオの場合はそれがないのが魅力的だったんだよね。普段テレビに出ない人が出るし、それにラジオではテレビよりもぶっちゃけた面白い話もするんで、様式美とかそういうのが嫌になっていった年代だったんだ。
15歳になる春、テレビに対して、なんというか、反抗期だった1988年春だった。