コンクリート打設&モルタル仕上げ階段蹴込部分(グレー塗布面)に準外部用カチオン型アクリル樹脂ペイントが塗られています。

準外部用とは直接雨が当たらず、日射も当たらない軒天井等を塗装する塗料を差します。

雨か当たる箇所は劣化が激しく発生するためNG、日射のある箇所も樹脂耐久5年程度の耐候性に乏しい塗料のためNGとなりますが、艶消しも選択でき、下塗りなしで塗れる(素地がしっかりしていれば)ため、艶消しにしたいと言う施主様に誤提案してしまうやっつけ仕事の塗料です(適用箇所を間違えなければよい塗料ではありますが、当方では五年前に採用を終了しています)。

今回も見事にやっつけられ、打ちのめされています。


下塗り・高弾性止水材二回の三層塗り後、水性2液反応硬化高弾性ウレタン樹脂仕上げを行います。

この箇所には防水塗料を塗るのが正解。

常に湿潤する箇所に適用出来る唯一の方法になりますが、色が限定されてしまうため、元請けさんの趣向や施主様の意向で色の作りやすい外装用塗料が塗られてしまう危険のある難しい部位。

そこを違うんだと提案できるのが本物なのですが、元請け志向の当方のような立ち位置でないと難しいかもしれません。


側桁状に塗り分けましたが、訳があります。

階段の湿潤が毛細管現象で壁に吸い上げられ、踏み板近辺の外壁の爆裂を呼んでいました。

今回はそれも修正したため、修正箇所を整えることと、雨水の吸い上げを断つ二つの理由で塗り分けを行いました。

このあと、タキステップ貼りに移行します。

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