今回は、玉手箱の性格検査で最もよく用いられるパーソナリティー診断(OPQ)の評価方法についてお話しします。
性格適性検査の評価
OPQの評価項目は次の4つに大別されます。
▶ マネジメント資質
▶ 能力特性(9の尺度)
▶ パーソナリティの特徴(30の尺度)
▶ 回答態度の一貫性
これら一つずつについて話していきます。
■ マネジメント資質
将来幹部としての活躍と成長性への期待を表す項目です。
10段階評価で、もちろん高い評価がよいでしょう。
■ 能力特性:9因子
▶ ヴァイタリティ
(落ち着いている⇔活動的である)
▶ 人当たり
(自己主張が得意⇔他人の意見を尊重)
▶ チームワーク
(一人でも平気⇔コミュニケーションに自信)
▶ 創造的思考力
(確実な方法を採る⇔新しいことを考える)
▶ 問題解決力
(直感で判断する⇔分析的に考える)
▶ 状況適応力
(まわりに流されない⇔場面にあわせて行動する)
▶ プレッシャーへの耐力
(感受性が鋭い⇔プレッシャーに強い)
▶ オーガナイズ能力
(臨機応変にやる⇔計画的にやる)
▶ 統率力
(まわりと歩調を合わせる⇔先頭に立つ)
■ 行動スタイル
OPQのパーソナリティー30因子は以下の通りです。
人との関係:9因子
▶ 影響力
説得力・指導力・独自性
▶ 人付き合い
外向性・友好性・社会性
▶ 他人への配慮
謙虚さ・協議性・面倒見
考え方:11因子
▶ 関心領域
データ・具体的事物・人間・美的価値
▶ 思考構成
オーソドックス・変化志向・概念性・創造的
▶ 物事の進め方
計画性・緻密さ・几帳面
感情・エネルギー:10因子
▶ 不安感情・物事のとらえ方
余裕・心配性・タフ・抑制・楽観的・批判的
▶ エネルギー
行動力・競争性・競争性・決断力
■ 職務適性
営業・コンサルティング・スタッフ・一般事務・研究開発・エンジニア・コールセンター の7つの職務適性が10段階評価で測定されます。
■ 回答態度への一貫性
全体を通して、回答が一貫しているかどうかチェックされています。
自分自身の軸がブレていなければ問題ありません。
これらの情報の信頼性
まずは以下の二枚の画像をご覧ください。
OPQの評価シートサンプルです。
Photo 1は海外の少し前のデータで32因子もあるのですが、細目評価の文章を読めば何を評価しているのかよくわかります。
現在では"Affiliative"の項目が"Team Bulilding"に変わっていますが、それ以外に変更点はありません。
→ その根拠(PDFファイル)
<Photo 1>

Photo 2は現行の評価シートです。
二枚ともURLを控え忘れましたが、正当な手段で手に入るデータです。
<Photo 2>

さらに信頼性を裏付ける最も優れた資料
それが有価証券報告書。
→ 日本エスエイチエル決算広告
情報の信頼性が気になる人はこちらをご覧あれ。