小泉自然楽校は、宿泊施設でも無ければ、単なる体験施設でもない。
東日本大震災後に、災害から命を守る為には防災に命を委ねるのではなく、自らの命は自ら守る自助の大切さである。生き残った者通しがライフラインを断たれても、生きる為に絆を大事に協助する必要性がある。生きる力や術を減災体験から学べるのは、ここにしかない活きた教材を活用して小泉自然楽校の校長がいるからだろう。厳しくも優しく、自然体験、農作業体験、漁業体験等を通して地元民との交流活動は楽しく出来るように成っているのは何故なのか?
小泉自然楽校では様々な体験、経験を通して、身体と心で減災について学ぶことができます。減災体験はこれ!と特定することは難しいですが、小泉自然楽校での減災教育の特徴について、「誰(何)から何を学ぶのか」…3つにまとめて書かせていただきます。
☆《人》から学ぶ
校長である阿部さんは当時のことについて発信してくださいます。また、震災から学びこれからに生かす教えを伝えてくださいます。
次の災害に備える為に。ここには生きた教材があり、その教材についてしっかりと説明して頂ける人がいるという事が他にはない学びであり、現地の人が伝えて頂ける事が素晴らしい事だと思いました。
☆小泉自然楽校の《豊かな自然》から学ぶ
私は自然の恵みを感じました。しかし、同時に自然の恐ろしさや厳しさも感じました。自然に対する畏敬の念が、自然に対して謙虚であることの大切を学びました。
☆小泉地区の《土地》から学ぶ
小泉中学校は山の上にあり、町を眺めることができます。私は未だ復旧が進んでいない土地を見ました。また、震災前、震災後の小泉地区の変化についても教えていただきました。これまで、そして今の小泉地区の歩みを知ることができました。
【ボランティアの感想】
・自然楽校は豊かな自然の中で、たくさんのことを学べる施設です。
私はここで減災の必要性や今ある日常が当たり前でないということ、協力し合う大切さなど普段の生活では経験できないことをたくさん学ぶことが出来ました。
震災から3年9ヶ月の月日と被災地から遠く離れた愛知という環境の中で風化しつつある東日本大震災。
自然楽校はそんな震災での教えを身をもって感じることのできる貴重な施設であり、震災を過ぎたものとせずに次に繋げていくという意味で大切な施設であるということを改めて感じました。