フランスのイースター Pâques
うさぎさんやタマゴなどのモチーフがかわいらしいせいか、
日本でも「イースター」関連の催しものやグッズが増えてきたように感じます。
「イースター」(Easter:英語 Pâques:フランス語 復活祭:日本語 )は
サクソン族の春の女神、「エオストレ(Eostre)」にちなんで名づけられた
春の訪れを喜び合う祝祭です。
「復活祭を過ぎたあたりから待ち望んだ春がやってくる」。
厳しい冬に終わりを告げ、春の訪れを喜ぶお祭りです。
そして、キリスト教では、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが
死後3日目によみがえった「復活」を祝う日として、
クリスマスとともに最大の祝日とされています。
クリスマスと違ってわかりにくいのが、イースターの日にち。
なんと、毎年違っているのです。
さらにまた、宗派によって異なり、日取りが1ヶ月も違う場合もあります。
このブログではカトリックのイースターの日の決め方をご紹介します。
まず、春分を計算の基点にします。
その春分の後の、最初の満月を探します。
そして、その満月の後の最初の日曜日が、「イースター(復活祭)」になります
今年(2016年)のイースターは3月27日です。
2016年以降のイースター日
2016年 3月27日 / 2017年 4月16日 / 2018年 4月1日 / 2019年 4月21日
2020年 4月12日 / 2021年 4月4日 / 2022年4月17日 / 2023年4月9日
日曜日がお休みになった起源も、実はイースターです。
キリスト教徒は昔、週の最後の日である土曜日をお休みにしていましたが、
イエス・キリストがよみがえった日曜日を「主の日」と呼んで、
仕事を休んで礼拝のために集まるようになりました。
さて、復活祭はフランス人にとっても、キリスト教の最もたいせつな祝日です。
フランス語で復活祭(イースター)は「Pâques (パック)」と言います。
生命の復活をお祝いするという意味から、
生命の源である卵(イースターエッグ)や、
多産で、その跳ねまわる様子が生命の躍動を表していると言われるウサギが
シンボルとなっています。
卵の殻に鮮やかな色彩を施したり、美しい包装をしたゆで卵が慣しでしたが、
近年では、卵やウサギをかたどったショコラも広くみられるようになりました。
フランスでは復活祭が近づくと、
パン屋さんやケーキ屋さんなどの店頭に、
(フランスでは、パン屋さんとケーキ屋さんを兼業しているお店が街中にたくさんあります)
イースターのシンボルである、「卵」「うさぎ」「雌鶏」「鐘」のかたちをしたお菓子が並びます。
そして、フランスの家庭では大人が庭に卵やウサギのショコラを隠し、
子どもたちがそれを探して遊ぶという伝統的な復活祭の遊びを楽しみます。
ペネロぺちゃんも・・・・!
http://petittrain.shop-pro.jp/?pid=40728663
そうそう、フランスの北西部、ドイツに国境を接したアルザス地方では、
復活祭のシーズンに、ヒツジ型のビスキュイ、アニョー・パスカルが焼かれます。
これは、もともとユダヤの「過ぎ越しの祭り」で
いけにえの子ヒツジを食べていた習慣に由来するそうです。
ひとくちに「フランス」といっても、地方ごとにそれぞれ独特の文化があります。
ブルターニュやアルザス、バスクにプロヴァンスなどが、
徐々にフランス、という国家に加わっていった歴史などに想いを馳せるのも、
なかな面白いものです。
パリだけがフランスじゃない!
Pâques関連情報
(原美術館とピエール・エルメの毎年恒例となったパックコラボ企画)
イースタースイーツについて紹介しました。
『フランスのイースタースイーツ2015① カフェ・プーシキン&ピエール・マルコリーニ』
『フランスのイースタースイーツ2015② ピエール・エルメ』
『フランスのイースタースイーツ2015③ Patrick Roger』
『フランスのイースタースイーツ2015④ ラデュレ Laduree』
『フランスのイースタースイーツ2015⑤ フォション』
イースター工作など
『イースター2015 ステラ マッカートニーのイースターバニー工作』
『イースター2015 タンタンからJoyeuses Pâques』
『イースター2015 マルティーヌちゃんからJoyeuses Pâquesmartine』
プティトラン (お友達募集中です♪フランスの話題、湘南の話題なども)
プティトランページ (商品の情報が中心です♪)
お店はこちら プティトラン