文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール!」9月3日

~「安保法案反対国会デモに12万人 民意はどう国会に届くのか?
  主催者発表12万人 警察発表3万人 
  全国300カ所以上で集会」
  

アーサー・ビナードさんのコメント


周辺の地下鉄4カ所の乗降客がいつもより8万人も多かったそうで
かなりの人数が集まっていたのは確か。
あれと安保法案賛成デモを同列で扱う新聞はどうかしている。
あの人数でいいなら いろんな行動したいね。


僕は東京だけど八丈島にいたので参加できなかった。
集まっていた先生たちとどうやって意志を示すか話し合っていた。

大本営発表の人数との大きなギャップに 与党のある種のあせりを感じる。
若者を完全に見くびっていた与党の誤算。

18~19じゃ憲法のことわからないだろうと
憲法改正をねらって投票の年齢を下げたが
彼らは憲法をちゃんと読んで 憲法が保障する抗議表現意志がハッキリ出た。
やっと法案推進派に危機感を感じさせる所まで来た。


選挙だけが民主主義じゃない
みんなが集まって抗議したり意思表示することはすごく大事。

5月のさわやか会見で「民主主義は素晴らしい」と言った橋下さんだから
当然「みんながこうやって意思表示するのは大事」って言うのかと思ったら
「サザンのコンサートで意思決定する方がよっぽど民主主義」
とか訳わからないこと言っている。

理解していない国民は参加していない
国会前に来る人は 理解しているから参加している。
「日本の人口に比べたら参加者は微々たるもの」とか言う人がいるが
参加してないから賛成というわけじゃない。


産経新聞だと安保関連法案賛成が56%になっているが
質問の仕方が特徴的だからだ。

「日本の安全と平和を維持するために
 今審議されている安保関連法案の成立は必要だと思うか?」
日本の安全と平和は大事か?と聞いているようなものだからこうなる。

逆に「自衛隊を海外に派遣するための安全関連法案は必要か?」と聞いたら
全然違う数字になるだろう。


同じ産経新聞でも 今国会で成立に反対は 56.4%
どんなに表現を工夫しても みな結構わかっているってこと。

 
わかっている人が立ち上がって 反対の意思表示して集まっている。
国会はデモとは別と言っても 反対がこれからもっと高まると 
民主体制の中で無視するわけにいかない。

問題は日本も僕の母国アメリカも2人にひとりが選挙に行かないこと。
どんなに制度が民主的であっても
2人にひとりが棄権してしまうと意思表示にならないし
半分が未来を造り上げる作業に参加していないのは危機的状況。

どうやってこのデモと選挙を結びつけるか
今国会成立と言っている人たちは そのことに危機感を持っている。
来年の参院選と憲法廃棄処分も視野に入れて動いている。

だから反対する意志を持った人たちが
これからも途切れず ずっと動いて行くと
日本は僕の母国から独立する日が来るかもしれない。
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【中日新聞 平和の俳句】9月3日

「九条は 全戦死者の御霊なり」




「安保法制は誰が一番儲かるのか?」