塗膜が汚れることを塗装の世界では汚染と呼び、その対策がなされた塗料に低汚染~超低汚染といった機能表示がつきます。
さて、
低汚染であろうと
超低汚染であろうと
雨垂れは完全に防ぐことはできません‼
①あくまでも汚れがつきにくくなる
②汚れない期間を引き伸ばせる
これが正道で、
汚れない、いつまでもきれいなどという謳い文句ばかり強調する営業文句は嘘。
各主要メーカーも開発を進めるなかで最も対処が難しいのが雨垂れ汚れだと言うくらいです。
構造上汚れが溜まりやすく、
汚れを排出しやすい環境を変えない限り、
塗装でできることは限られます。
超低汚染塗料を使い、雨垂れの方向を変える工夫、汚染原因箇所の洗浄・塗装等、複合的な対処で軽減してゆくことが、汚れにくい壁面を作ることに繋がります。
今回は写真にあるガルバ鋼板から垂れる雨垂れが壁面を汚していたので、アルミのフラップ設置を行いました(銀色バー部分)
このままではアルミも変色するため、塗装を行いました。
これで破風状に巻かれたガルバ鋼板から雨垂れの巻き込み壁面汚染が防げます。
少しの工夫で雨の流れを変えることができますが、これは建物をしっかりと観察し、声を聴かないとできない作業です。