刀鍛冶、研師、鞘師など、様々な分野の職人がいる刀職の世界。
自身でWEBサイトを持っている職方、あるいは後援会がWEBサイトを作ってくれている職方などもおられます。
そしてそこには仕事場や住所が公開されていたりするのですが、それを見て安易に職方を訪ねに行く人が多い。
僕が懇意にお付き合い頂いている藤安将平刀匠にいたっては、ご本人もお人柄が良く、刀剣についての質問に真摯に答えてしまう気質なものですから、鍛冶場を訪ねて行くファンも多い。
辛辣に述べさせて頂く。
仕事場に押しかけるな!
仕事の邪魔するな!
昨夜も将平刀匠は深夜遅くまで仕事をしておられた。
真夜中の2時をゆうにまわっている。
仕事に夢中になって、そんな時間まで仕事をしているわけではない。
では何故夜中に仕事をしているのか?
一般人が昼間に訪ねてくるから!!!!昨今のにわかな刀ブームもあいまって、将平刀匠の鍛刀場を訪ねて来る人が後を絶たない…
本当にいい加減にしろ!
刀を造っているところを見たい??
小学校で行く工場の社会見学ではない。刀鍛冶が毎日刀を造っているかといえば、その日その日でやることがあるし、刀マニアが期待しているような鍛刀作業を毎日行っているわけではない!
連日のように訪ねて来るにわか刀剣マニアのくだらない質問への対応に時間を割かれ、
「どうやって造るんですかぁ?」
と、その日は鍛冶作業がないにもかかわらず、鍛錬作業の見学をねだったりする…
職方によってはオープンにし、いつでも見学を受け入れている人もいるが、それでも基本的に訪ねて行くのは仕事の邪魔に他ならない。
真摯に慎んでいただきたい!!!
電話で将平刀匠がぼそっと一言
「昼間は人が訪ねて来るものだから仕事になんないの… だから誰も来ない夜中に仕事せざるをえないのよ。」
作刀の様子を見たければ、関や長船で一般公開しています。
どうぞそちらをお訪ね下さい。
「うちの近隣にも鍛冶屋がいるんだ。そこで見せてもらおう。」
などと間違っても安易に考えないで下さい。
ちなみに僕自身も、ここのところずっと研磨作業に追われていますが、電話で作業の手を止められるのが物凄く億劫。
調子付いて来たころの呼び出し音。作業の手を止めて電話に出て、それがセールスの類だった時には怒り爆発です。
もう、美術刀剣 刀心WEBサイトから電話番号を抹消し、全てインターネットのみの対応にしようかとすら思ってしまいます。
今回の記事と同様のこと、以前にもこのブログで記載していますが、本当に邪魔以外の何者でもないので、職方のところを訪ねて行くのはやめてください。
将平・将大の鍛刀を見学したいと言う方は、改めて鍛刀見学会を設けますので、そう言う機会にお願いします。
心ある方、恐れ入りますがこのブログ記事の拡散をお願い致します。
職方には仕事に専念して頂けるように御協力ください。
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