3月26日(木) デンマークの皇太子殿下、妃殿下にお会いしました | いじめから子供を守ろうネットワーク代表 井澤一明のブログ

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日本から、「いじめ自殺」をなくしたい!


3月26日(木)、デンマークの皇太子殿下、妃殿下にお会いしました。

デンマーク大使館から招かれデンマークフレデリック皇太子殿下、メアリー妃殿下ご夫妻にいじめについて説明してまいりました。

この件につきましては、デンマーク大使館のホームページに「デンマーク王国皇太子殿下と妃殿下、いじめについて専門家や日本の子どもたちと対話」として紹介されています。(http://japan.um.dk/ja/about-us/news-ja/newsdisplaypage/…)


 メアリー妃殿下は、デンマークに於いていじめ防止に精力的に取り組んでおられます。
 来日にあたって妃殿下から「日本のいじめ問題の関係者、日本の子供たちといじめについて話したい」との強いご希望があり、
このような機会がスケジュールに組み込まれたとのことです。

ご夫妻との対話は、デンマーク大使館隣の「朝倉家住宅」にて開催されました。
40分間程の短い時間ですが有意義な時間となりました。
 参加者は、教育評論家の尾木直樹氏、児童生徒7名、井澤の9名で行われました。

通訳の方がいらっしゃいましたので、会話は日本語での対応となりました。

最初に尾木ママとして著名な尾木先生から日本のいじめについての概略を、続いて、井澤からは、いじめ相談について、それぞれ3分ほどご説明いたしました。

尾木先生は、
 「日本のいじめが問題になったのは、1985年、86年ぐらい。
 日本の教育問題が背景にあること。日本では、2年ほど前に、いじめ防止対策推進法がつくられた。
 特徴は、学校はいじめ防止委員会を設置すること。学校の教員のいじめの研修が課せられたこと。
 文科省によれば、現在、97%の学校がいじめ対策に取り組んでいる。
 残念なことは、委員会に外部委員を登用することになっているが進んでいないこと」等々の話されました。

井澤からは、
 「私たちは、この8年間で、5000件以上の相談にのり8割以上を解決してきたこと。
 子供たち同士でいじめを解決することは困難。
 教師や保護者などの大人の力が解決には重要な役割を果たす。
いじめ相談の大半は母親からの相談であること。
 子供たちからはEメールでの相談がほとんど。
 子供たちと何回、何十回とやりとりをして学校や連絡先を聞き出して解決していくこと。
しっかりとした先生、学校であれば、1日で解決した事例も多いこと」
といじめ相談についてご説明いたしました。

妃殿下からは、
 「日本にそのよう法律ができたことは素晴らしいこと。私もデンマークで、加害者、被害者だけでなく、その周りの子供たちにいじめに立ち向かって欲しいという運動をしている。いじめ相談5000件にはおどろきました」
とのコメントをいただきました。