2015/04/21 Tokyo Candoll準決勝 2日目@初台DOORS 感想 | ステージの外

ステージの外

現場日記を書くまでが現場。

Tokyo Candoll 準決勝 2日目
日時:2015/04/21(火) 18:30開演
場所:初台DOORS



ジャパンエキスポっていうフランスのイベント出場権をかけた予選ライブをみてきた。

ステージの感想(印象に残ったパフォーマンス)

dora☆doraさん(初見)
「23時のシンデレラ」がかっこよかった。

WA-Side
あやみ(姫里綾美ちゃん)の顔がきれいだった。
「Only for you!」が楽しかった。

Clap!Clap!さん(初見)
3曲目のアップテンポな曲が楽しかった。
成田理久(なりたりく)ちゃんがかわいかった。

PARTYARISEさん(初見)
ステージが始まってすぐ「何これ不思議」と感じて前のほうに行った。ビジュアルも曲もダンスも、なんか不思議。終始「おもしろい」と感じながらパフォーマンスをみていた。
静かな表情で踊る西広祈李(にしひろいのり)ちゃんがなんかすごく気になって、みてて不安感というか、なんかすごいそわそわする感じがして釘付けになった。言葉を選ばずにいえばメンヘラっぽくて、衣装もメンヘラ感を演出している感じなのかと思ったけど、私服と聞いて驚いた(笑) 曲中も切なさの表現がすごくてやっぱり目が離せなくて、でも笑ってるときはかわいらしいなあと思った。解散のこととかも関係していたのだろうけれど、見ているときは何も予備知識なかったから、とにかくなんかそわそわした。
ほかのメンバーもかわいらしかった。

合法幼女症候群-ロリータシンドローム-さん(初見)
楽しかった。かっこよかった。こういう音楽でしかできないよねっていう表現を体験できてよかった。

2&(ダブルアンド)さん(初見)
まじで何を書けば……って感じなんだけど、とにかくすばらしいステージだった。
最初の前を見据えて歌う姿がかっこいい。歌い方の抑揚がかっこいい。高く振り上げた脚がかっこいい。アクロバットがかっこいい。静の表現は静として徹底的にかっこよくて、動の表現も動として徹底的にかっこいい。単なる「派手な動きでアピール」とかじゃなくて、そう動かなければならない必然性を感じた。叫ばなければいけない、動かなければならないっていう危機感をつくりあげるところから、それを突き破るところまでを、ひとつの作品で表現していた。

マボロシ可憐GeNEさん(初見)
メンバーが個性的すぎ……。楽しかった。
わりと端のほうで見てたのに、メンバーがステージを駆け巡って端のほうにもしっかりアピールしてきてくれてうれしかった。アイドルのライブに来てる!って感じだった。元気って言葉じゃ収まらないくらいのエネルギーを感じた。




以下、個人的な雑感。

今日の作戦は「ロリシンは後ろでみよう。2&は前でみよう。」だったんだけど、結果として完璧だったので自分を表彰したい……。

ロリシンはツイートとかで現場の様子をうかがい知ることがあって覚悟していたのと、たまたま昨日おとぎラビット研修中!のフライヤーをみて「サークルモッシュってなんだ?」とか思って動画を検索してたりしたので、こういう現場にもびびらずに楽しむことができた。
なぜかロリシンって多人数のグループだと思ってんだけど、二人組なんですね。二人で堂々とステージをつくりあげる姿がかっこよかった。

2&は名前が気になって今日唯一予習(ライブ動画のチェック)してたんだけど、その期待があって前でみて、そんで自分の生ぬるい期待をぶち破る衝撃のパフォーマンスだった。
ファンのかたの応援も変則的なコールとかなくて、初めてでも戸惑わずに全力で応援できた。コールの一声一声に、そう叫ばなければならない必然性を感じた。
ファンのかた同士で手をつなぐとか、肩を組んでうりゃおいとか、やらされている感や嫌悪感は1ミリも感じなくて一体感しかなかった。これもパフォーマンスの感想に通じるけど、そうしなければならない必然性を感じたから。
好きなアイドルの名前を叫ぶところの煽りが感動的で、最高のパフォーマンスをみせてくれた感謝の気持ちと、(いまステージに立っているアイドルとはまた別の)好きなアイドルを応援したいっていう気持ちの両方があふれ出てきた。

ライブみてると「もっと盛り上がるように応援したほうがいいのかな」とか「もっと笑ったほうがアイドルもやりやすいかな」とか邪念が浮かびがちだけど、応援ってせざるをえないもの、笑顔って勝手になってしまうもの、ってことでいいやって思った。
でも「すばらしいパフォーマンス中の」応援っていうのは確かにせざるをえないものとして迫ってくるんだけど、それとはまたべつの応援のほうが、むしろ応援っていう言葉の日常的な意味に近い気もする。2&のステージに向けた応援と、その客席で自分の好きなアイドルの名前を叫んでいるときにいだいた「応援したい」という気持ちは別物。後者はむしろ偶然に支えられていて、たまたま出会ったとか、たまたま最初に好きになったとか、だから緩いんだけど、緩いからこそ先につなげていける気持ちなんじゃないかと思う。

投票で挙手したり、結果発表の様子を見たりして、帰り道にぼーっとしながら、元AKB48仲谷明香さんの『非選抜アイドル』という本を思い出した。負けた者がすばらしいパフォーマンスをできたからこそ、もっとすばらしいパフォーマンスをした勝者に強い光が当たる。敗者には勝者の栄誉をより高めるという仕事ができると述べている。
僕は2&が今日一番すばらしいパフォーマンスだったと感じたけれど、その感動はほかの出演者のすばらしいパフォーマンスがあったからこそ生まれたものだと思う。だから僕の好きなアイドルが負けたことにも意味があった。
僕の好きなアイドルが勝者になる未来が、たとえば今日の勝者のようなすばらしいアイドルが敗者の仕事を成し遂げて訪れるのだとしたら、いったいどれだけまぶしい景色なんだろうと思う。




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