『塗布前』 

鉄骨も生きています。
呼吸もすれば伸びをしたり、汗もかきます。

環境が悪くて、癌化(サビ)することもあります。

対処が早ければ治りますし、対処が遅ければサビと上手に付き合わねばなりません。

我々もメーカーも色々な手を用意していますが、錆止めと言っても進行を遅らせて対処しやすくするというのが、深層部にまで達したサビの付き合い方です。



『二液エポキシ樹脂錆止め』

一回深層部に達した錆は除去も不可能ですから、酸素の供給を絶つ錆固定化塗料などで蓋をしますが、やはり万全ではありません。

同じ箇所からは錆びると思い、その錆の広がりをいかに抑えるかに注力する必要があります。




『シリコン樹脂仕上げ一回目』

最近ではシリコン樹脂が主流になりつつありますが、鉄部はウレタン樹脂で十分と言う方もおります。

ただ仕上げの耐久力が弱まれば下層の錆止めへの外気のアクセスが容易になり、結果錆増加に拍車がかかる。

錆止めも含有錆止め物質が反応しきったらただの樹脂膜ですから。

なので、実質5~8年耐久のウレタンよりも実質8~10年耐久のシリコンを当方では選びます。 


『仕上げ二回目完了後』

ただ、シリコン樹脂よりも耐久性に優れたフッ素や光触媒を鉄部に塗るのは感心しません。

薬剤の効果が薄れるまで基本塗料ですら跳ね返すため、イレギュラーな錆発生時にタッチアップも塗り替えも不能になり、密着特殊プライマーや全剥がし等、余計な仕事が増え予算も増大するだけです。

営業会社がもしごり押ししてくるようでしたら断固拒否をお薦めします。

http://www.tsuboi-toko.net/