「続・イイトコサガシ・ワークショップは高い?」貧困の生き辛さがある人に対して | コミュニケーションで生き辛さ(苦手意識・経験不足)を抱えている人たちへ…イイトコサガシ・ワークショップ!

コミュニケーションで生き辛さ(苦手意識・経験不足)を抱えている人たちへ…イイトコサガシ・ワークショップ!

イイトコサガシはコミュニケーションに生き辛さ(苦手意識・経験不足)を抱えている人々のためのワークショップ団体です。
一般の方、ご家族&支援者の参加は大歓迎です。
43都道府県(都内47区市離島以外全域)で1000回以上開催実績があり、多数の研修実績があります。




「続・イイトコサガシ・ワークショップは高い?」

追加です…貧困の生き辛さがある人に対して

※ その前のインタビューはコチラ!
https://t.co/qsBb4S6SDR

 
ー 冠地さん、確かにイイトコサガシの運営や今後のことを考えての参加費設定だという事はわかりました。
会員制等で工夫を試みていることもわかりました。
でも…生き辛さを抱えている人たちの多くは貧困が原因でもあるんですよ。
冠地さんのように恵まれた環境の人ばかりではないんです。
そこらへんについてはどうお考えですか?
 
冠地 全くその通りと思っております。
イイトコサガシの力不足が歯がゆくて仕方がありません。
しかし…
私たちがフォローできる領域ではないことも事実です。
完全にイイトコサガシのキャパシティを超えていると言ってよいと思います。
 
ー 言っていることはわかりますが、もう少し配慮することはできないのでしょうか?
手帳を持っている人は安くする、生活保護の人は安くする、診断書のある人は安くするなど。
 
冠地 そういう方向に努力したい気持ちはあります。
しかし、現実的には厳しいです。
イイトコサガシ単独では厳しいです。
どこかの団体がバックアップしてくれる形じゃないと厳しいです。
イイトコサガシは決して、余裕のある団体ではありません。
お金も、人も、仕事も、環境も、全てギリギリの団体です。
なので生き辛さに寄り添いすぎてしまうと、イイトコサガシの運営が倒れてしまう、というのが正直な所です。
 
ー しかしながら、イイトコサガシにはオファー(依頼)がそれなりに来ていますよね?
就労移行支援機関のプログラムでワークショップもやっていますよね?
 
冠地 確かにお仕事として、講演やワークショップ、研修をさせていただいています。
が、一番の稼ぎ頭である私ですら、月収15万円に届く月はほとんどありません。
10万円以下がほとんどです。
私以外のファシリテーターは、ほとんどボランティアであり、持ち出しだったりします。
 
ー それはわかります、わかりますが、生き辛さを抱えている人たちにチャンスを創るという気持ちは、冠地さんにはないんですか?
あまりにもドライに私には思えます。
 
冠地 気持ちはありますけど、その気持ちを続けられるイメージが持てないんです。
イイトコサガシにはボランティアさんがいません、ゼロです。
事務局も私がほとんどやっています。
事務が苦手な私が、です。
じゃあ、参加費100円だった時代にボランティアさんがたくさんいたのか?
今とほぼ同じです。
参加費100円だった時代に、色々な団体が手伝ってくれたのか、協力してくれたのか?
そんなことはありませんでした。
私だって初期の頃は、参加費100円を死守したい…って思っていました。
いつでも気軽に参加できるワークショップを目指していました。
ファシリテーター研修の原型である、「ファシリテーターのための発達障害ワークショップ」は参加費300円でしたからね。
http://iitoko-sagashi.blogspot.jp/2010/09/1016vol5in.html
 
じゃあ、それでみんながイイトコサガシ・ファシリテーターになって、ワークショップを支えてくれたか?
そうはなりませんでした。
最近でも破格の講師謝金(3万円:交通費・宿泊費・税金別)で10時間ワークショップのオファーを受け付けます…と宣伝しましたが、オファーはゼロでしたし。
上記のことを私は恨んでません、しょうがないことだと思っています。
皆には皆の生活があるわけですから、皆には皆の優先順位があるわけですから。
というわけで…今の状況で最善の選択は、活動を継続してもっともっと実力をつけること、なんです。
 
ー 理想を追求できる環境ではない、ということですね。
 
冠地 というより、今でもイイトコサガシはギリギリです。
たまたま上手く回っているだけで、想定外のアクシデントが起きたら、すぐに傾いてしまいます。
それくらい資金的にも、マンパワー的にも、仕事的にも、精神的にもギリギリのところで活動しているんです。
私が環境的に恵まれていると言っても、生活に困らないというレベルであって、イイトコサガシの活動にお金をつぎ込めるレベルではありませんから。
もちろん、それでもかなり裕福なことは認めます。
でも、だからって参加費を安くできるか?
というと難しいんです。
一番わかりやすいのは、その先に未来を感じないんです。
イイトコサガシだけがきつくなって、誰もそれを助けてくれなくて、そんな私に「でもその参加費でやるって決めたのは冠地さんでしょ?」って冷たく言われるような未来しか浮かばないんですよ。

ー それは冠地さん、考えすぎでは…悪く考えすぎというか。

冠地 それに近いこと、実際にありましたからね。
意外と界隈の人たちはドライですよ。
過度な期待は持ってはいけないんです。
身の丈に合った、信頼できる約束に則って活動するのがベターと私は思っています。
なので貧困の生き辛さを抱えている皆さんで、長時間ワークショップに参加したいという場合は…行政さんや親の会さん、支援機関さん、就労に積極的な企業さんにイイトコサガシの長時間ワークショップをリクエストして下さい。
そうすれば私たちも仕事としてワークショップをお受けすることができます。
繰り返しになりますが、単独で対応するのは厳しいんです、わかって下さい…申し訳ありません。