オリンパス OM-D EM-1+PROレンズ 鉄道撮影会&セミナー Vol.1 | □■□■ おぎさく スタッフブログ ■□■□

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6月6日(土)・7日(日)の2日間、オリンパス OM-D E-M1とPROレンズを使用した鉄道撮影会&セミナーを開催致しました。
今回の撮影会は岩手県、JR釜石線を走るSL銀河・そして三陸鉄道南リアス線の鉄道撮影です。

講師兼コーディネーターは地元写真家、高橋弘喜先生です。
ライフワークとして鉄道写真を中心とした東北の情景を撮影されています。


今回ご参加のみなさまに使用していただいたのは、オリンパスマイクロフォーサーズ機の最上位機種となる
OM-D E-M1ボディ、M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PRO、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO、
1.4Xテレコンバーター。この一式をショルダー型カメラバッグに入れた状態での貸し出しです。

とても40-150mm(35mm換算で80-300mm相当)F値2.8の明るさのレンズが入っているとは思えないほど、
とてもコンパクトなセットです。もちろんそれだけではありません、フラッグシップ機とPROレンズならではの
AF性能と描写力を、鉄道撮影を通して体感して頂きました。

複数の撮影ポイントをまわる盛り沢山の撮影会のため、2回の分けてのレポートとなります。
少々長めですが、よろしければおつきあいください(^_^)

先ずは6月6日(土)の撮影レポートです。

午前10時、新花巻駅で集合後、貸切バスにて各撮影スポットへ向かいます。
バス移動中にカメラの説明とSL撮影の設定を確認、動体撮影のため、AFは「コンティニュアスAF(C-AF)」
連写H(C-AF時約9コマ/秒)・ESP測光に。

最初の撮影地は宮守川橋梁、通称めがね橋を通過するSL銀河を撮影。
めがね橋はかつて宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモチーフになった橋と言われています。

めがね橋周辺での撮影ポイントは数か所あるため、ひとつは王道のめがね橋を通過するSL銀河を
真横から撮影、もうひとつはめがね橋の少し先にある江刺街道踏切からの撮影。
それぞれ違ったアングルからの撮影が出来るため、二手に分かれての撮影となりました。
使用レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PROです

めがね橋からの撮影。

三脚をセットして、構図を確認。ピントは予め目安となる橋に合わせておきました。
その際非常に便利なのが、オリンパスPROレンズの特長でもある「MFクラッチ機構」。
フィーカスリングを前後にスライドさせる事によりAF/MF切り替えが簡単にでき、
MF時の拡大拡大ピント合わせもスムーズです。

OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO ■1/1250 F4 ISO250 露出補正+0.3
OLYMPUS Viewer3にてRAW現像


こちらは江刺街道踏切からのカットです。

OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO ■1/800 F4 ISO400 露出補正-0.7



めがね橋での撮影終了後は、再びバスで移動です。
撮影優先…と言う事で、少々慌ただしくなってしまいますが、バス内で昼食タイムです。
本日のお弁当は…「白金豚弁当」です。

 


次のSL撮影地、足ヶ瀬に向かう途中に立ち寄ったのは遠野の南部曲り家千葉家住宅。
曲り家とは、母屋と馬屋がL字型につながった南部地方特有の農家建築なのだそうです。
M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PROで撮影。

OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PRO ■1/250 F4.5 ISO250 露出補正±0

内部までじっくり見学したいところですが、SLの時間もあるので外観のみ見学、
続いての撮影地、足ヶ瀬へ。昼過ぎ頃から雨も降ったり止んだり、天候が少々心配ですが…。
ボディ・レンズとも防塵・防滴性能を備えているので、その点は安心です。


足ヶ瀬の撮影スポットは線路の上、SLを正面から捉えて撮影するため、
山の急斜面を上がったトンネルの真上、少々難所です。

  
 
10mほどの急斜面を上ったところ、足元はかなり不安定ですが、三脚をセットしてSLを待ちます。
レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PROを使用です。
緊張する時間…。

OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO ■1/320 F4 ISO200 露出補正±0


撮影後下り斜面は慎重に…ゆっくり下りましたが、軍手真っ黒です(笑)




続いては吉浜地区へ移動、海沿いを走る三陸鉄道南リアス線での撮影です。
三陸海岸沿いを走る南リアス線は、2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受け、
昨年2014年の4月に全線復旧したばかり。

地理上トンネルの多い沿線ですが、訪れたのは海を背景に車両を撮影できるスポットです。
レンズは12-40mm、40-140mm、どちらを使うかは各自お好みでの撮影となりました。

晴れれば青い海を背景に撮影できたのですが…相変わらずの曇天模様。
いっそのこと遊んでしまいましょう、という事で。
OLYMPUS Viewer3にてRAW現像、アートフィルター「リーニュクレール」にしてみました。
撮影後にカメラ搭載のアートフィルター加工ができる、こんな自由度もオリンパスならではです。

OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PRO ■1/500 F4 ISO200 露出補正±0
OLYMPUS Viewer3にてRAW現像+アートフィルター「リーニュクレール」



次の撮影までの時間調整のため、唐丹駅沿いで小休止。
駅を通過する車両や、気分転換に花の撮影など…。

 OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL ED12-40mmF2.8 PRO ■1/500 F2.8 ISO200 露出補正+0.7

続いて向かったのは先ほどと同じく三陸鉄道南リアス線の、吉浜駅と唐丹駅の間、鍬台トンネルです。
震災の際、鍬台トンネルを通過中だった車両が緊急停車したため奇跡的に被害を免れた、というトンネルです。
このエピソードはNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」にも登場したので、
覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

  



本日の撮影はこれで終了、宿泊ホテル兼セミナー会場は「釜石ベイシティホテル」です。
各自お部屋にて休憩、そして夕食です。

 

夕食後、セミナーが始まりました。

初めに、今回使用したオリンパスのOM-D E-M1をはじめとした、オリンパスミラーレス機に搭載された
「ライブコンポジット」について紹介がありました。この機能は今回の撮影では使用しませんでしたが、
従来は撮影に手間や技術が必要だった星の日周運動等の光跡の撮影や明暗差が激しい環境での夜景撮影が、
カメラ内操作のみ、ライブビューで仕上りを確認しながらの撮影が可能になるとても便利な機能です。
この機能はまた改めて当ブログでも紹介できたら…と思います!



続いて、各自撮影したベストショットの講評です。

同じ場所で同じ被写体を撮影しても、それぞれの個性が出るのは写真の興味深いところ…
撮影会に同行するたびにいつも新しい発見があります。 
バリエーションに富んだ作品には先生も驚いていました。

講評の最後、、「高橋先生賞」「カメラのさくらや賞」「オリンパス賞」「努力賞」の各賞の発表と記念品の贈呈がありました。
入賞されたみなさまおめでとうございます。

   
 

講評後は高橋先生が撮影された作品を見ながら、撮影エピソードをお話ししていただきました。
最後のスライドショーで見せていただいた作品は先生の地元への思いがひしひしと伝わってきました。
ありがとうございました。

夜も更けて、セミナーも無事終了。明日も朝から撮影が始まります。

vol.2へ続きます。