ブログなどのネット上でも路上ライブでも、「メジャーデビューを目指して頑張ってます!」
というアーティストやミュージシャンを見かけます。
そういった人達にアドバイスをするつもりで今日の記事を書きます。
メジャーデビューを目指すということ自体は個人の自由だし反対する立場ではないのですが、
ひとつはっきりしていることは、メジャーデビューしたところで食べれるようにはなりません。
CDが売れなくなったことで、今までのシステムが機能しなくなったからです。
頑張って2万枚~3万枚を売り上げたとしても、アーティスト側にたいした還元もできないし、
レコード会社は存続できないのです。
現にほとんどのレコード会社が消滅の危機を迎えています。
もともとレコード会社で新人開発や制作をやってましたから、レコード会社のシステムや
お金の流れは十分理解しています。
だからこそ時代に合わなくなったことも明確にわかるのです。
このブログでも何度も触れていますが、経営に問題があったとかそういうことではなくて、
時代の移り変わりの中で淘汰されていく側になってしまったということです。
今までのやり方が全く通用しなくなったので、ビジネスとして成立しなくなったのです。
長い間音楽ビジネスはCDを売ることでした。
そしてそれは莫大な利益を上げてきました。
でももうそれは過去の話です。
メジャーデビューして売れた好きなアーティストに憧れる気持ちもわかりますが、
これから活動していくのであれば、違う方法で食べていくやり方を考えるしかありません。
客観的に見て欲しいのですが、ここ数年売れたなぁ~というアーティストはいますか?
見渡してもアイドルしかいませんね。
今のアイドルの音楽は消耗品なので、パッと出てきてスッと消えていきます。
しかし長く音楽に携わっていきたいのなら、今までのシステムに乗っても先は見えません。
何度も言います。
メジャーデビューしたところで、確保されてた予算が尽きたら契約終了です。
何十万枚という単位で売れなければ機能しないシステムだからです。
メジャーデビューに憧れる気持ちも理解できますが、できればなるべく早い時期から
自分たちだけのオリジナルなやり方で収入を上げる道を模索して欲しいです。
もう誰かを頼ってやっていけるような時代は終わりました。
大変といえばそうかもしれないですが、自分でやったことの結果が全部自分に
返ってきますから、うまくいった時には喜びも何十倍です。
まずは音楽ビジネスそのものが、大きく変わったのだいうことを理解してください。