「AB型の一匹狼」。これが、秋山ゆりかの自己紹介の常套句だった。
「楽屋で4人が固まって話していても、あっきゃんは一人離れて携帯をいじっている」と言われた。
もとより、自ら進んで話をするタイプではない。彼女が発言すれば、「あっきゃんがしゃべった」と岡田ロビン翔子にからかわれるくらいだ。
それでも、9年も一緒に活動している仲なのだから、いちいち言葉に出さなくとも、以心伝心、気持ちを通じ合わせることもできていたのだろう。
ところが一方、他のメンバーの秋山への接し方の中に、腫れ物に触るかのような一種の遠慮があったように見受けられたのも事実だ。
一例を挙げれば、“ブログの更新頻度”についての扱いがある。
最年長メンバーの諸塚香奈実はブログの更新が少なく、岡田や橋本愛奈からしばしば非難されているのに対し、同様に更新が少ない秋山は「あっきゃんは大事なポイントでちゃんと更新しているからいい」と不問に付される。傍から見れば不自然な擁護だった。
また、ニコニコ生放送（2013年末頃）で後藤夕貴・諸塚・岡田の3名がトークをした際も、岡田から「あっきゃんには厳しいことを言いにくい」旨の発言があったと記憶している。
他のメンバーが秋山に対してこのような遠慮をしていたのは何故か。それは、ポッシボーの存続を揺るがした“ある事件”が関係していると考えられる。
（続く）
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