抗精神薬の身体副作用がわかる
本の書評です。#精神医療
大変分かりやすい書籍なのでお勧めです。
抗精神病薬の「身体副作用」がわかる―The Third Disease/長嶺 敬彦
Amazon.co.jp
長峰敬彦医師。
本書は統合失調症治療薬である抗精神病薬の副作用の代表的なものを取り上げて解説している。
著者は精神科病院で身体疾患の治療をしている内科医として精神疾患患者の身体の治療に従事された医師です。
身体副作用は、主に、循環器系、呼吸器系、消化器系、内分泌・代謝系、神経・運動器系、免疫・アレルギー系にわけて全部で二十の病態が紹介されている。
従来の教科書とは違い、薬を服用しなくてはいけない患者の側に立った記述が多いように感じられた。
不快な副作用を避けて、あれを除き、これも除いていき、論旨は少々理想的なままかと、読み始めた当初は思ったが、
著者もそこまでは断言せず、理屈ですべて割り切れるわけではない臨床のさまざまな実態に配慮した書き方をしておられる。
服薬のコンプライアンスにとどまらず、アドヒアランスとか、さらにコラボレーションなどという最近の流れについても解説されている。
読みやすく、知識の整理にも役立ち、いっそう精神科治療の視野が広くなる本です。
本書を読んで自身に起きている。副作用に気づいた訳です。
精神科治療薬処方ガイドブックと精神薬理学エッセンシャルズを読んで減断薬への道へ進むことが出来て、お陰様で今は寛解して、以前の様に過ごす出来る様になった訳です。
子供への抗精神薬投与によって、統合失調症に至った症例も沢山あります。また、以前に比べて、精神疾患患者が減らず逆に増えているのは過剰診断もしくは、診断基準のインフレによるものではないかと思います。
レッテル貼りに終始するのは辞めて欲しいです。
新阿武山病院の岡村医師は、昔ホームDrの親戚の方で数年前から、精神科医療の在り方に疑問や問題定義をされていて、治療法の中に運動療法を併用する事を取り入れて治療効果を上げています。
最近では、イタリアの精神医学界の動向にも注視されています。生物学的精神医学から社会精神医学がこれからの精神医学だと思います。
#生物学的精神医学
1.精神疾患は脳の苦悩的な障害だとする考え。
解決策:それを薬で修正出来るとする。
目標:病気を薬で治療する。(症状を消す)症状を薬で管理する。
#社会精神医学
2.精神症状はその人の人生の危機似おける正常な反応とする考え方
解決策:本人がその危機を乗り越える。
目標:治療より回復を目指す。自己管理力、自己肯定力を育てる。
セレトニン仮説は半世紀以上経っても科学的証明されていないにも関わらすセレトニンを一時的に増やす抗鬱剤が開発され使用されるのも如何なものかと思います。
抗不安薬や眠剤を長期漫然投与にも疑問です。海外が正しい訳じゃないけど、1ヶ月単位で休薬している事からでも日本は異常事態ではないしょうか?
例えば、抗鬱剤➕抗精神薬➕ベンゾジアゼピン系の併用にもエビデンスがない。
もう少し精神科医は安直な投薬をせずにもっと慎重であって欲しいです。抗精神薬での死亡例は表面化されていませんが、顕著に増加傾向を呈しています。
国際的に見ても、日本が如何に投与剤数が多いかです。
最近日本でも統合失調症の患者の中に治療終了と言う例も出始めてもいます。
患者は増える。精神科クリニックは増える。投薬も増える。ようやくブレーキが厚労省も見かねて規制がかかる様な状況です。
Amazonレビューにも掲載されています。
同時期に参考にした医学書です。
精神科治療薬処方ガイド/スティーヴン・M. ストール
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精神薬理学エセンシャルズ―神経科学的基礎と応用/Stephen M. Stahl
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本の書評です。#精神医療
大変分かりやすい書籍なのでお勧めです。
抗精神病薬の「身体副作用」がわかる―The Third Disease/長嶺 敬彦
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長峰敬彦医師。
本書は統合失調症治療薬である抗精神病薬の副作用の代表的なものを取り上げて解説している。
著者は精神科病院で身体疾患の治療をしている内科医として精神疾患患者の身体の治療に従事された医師です。
身体副作用は、主に、循環器系、呼吸器系、消化器系、内分泌・代謝系、神経・運動器系、免疫・アレルギー系にわけて全部で二十の病態が紹介されている。
従来の教科書とは違い、薬を服用しなくてはいけない患者の側に立った記述が多いように感じられた。
不快な副作用を避けて、あれを除き、これも除いていき、論旨は少々理想的なままかと、読み始めた当初は思ったが、
著者もそこまでは断言せず、理屈ですべて割り切れるわけではない臨床のさまざまな実態に配慮した書き方をしておられる。
服薬のコンプライアンスにとどまらず、アドヒアランスとか、さらにコラボレーションなどという最近の流れについても解説されている。
読みやすく、知識の整理にも役立ち、いっそう精神科治療の視野が広くなる本です。
本書を読んで自身に起きている。副作用に気づいた訳です。
精神科治療薬処方ガイドブックと精神薬理学エッセンシャルズを読んで減断薬への道へ進むことが出来て、お陰様で今は寛解して、以前の様に過ごす出来る様になった訳です。
子供への抗精神薬投与によって、統合失調症に至った症例も沢山あります。また、以前に比べて、精神疾患患者が減らず逆に増えているのは過剰診断もしくは、診断基準のインフレによるものではないかと思います。
レッテル貼りに終始するのは辞めて欲しいです。
新阿武山病院の岡村医師は、昔ホームDrの親戚の方で数年前から、精神科医療の在り方に疑問や問題定義をされていて、治療法の中に運動療法を併用する事を取り入れて治療効果を上げています。
最近では、イタリアの精神医学界の動向にも注視されています。生物学的精神医学から社会精神医学がこれからの精神医学だと思います。
#生物学的精神医学
1.精神疾患は脳の苦悩的な障害だとする考え。
解決策:それを薬で修正出来るとする。
目標:病気を薬で治療する。(症状を消す)症状を薬で管理する。
#社会精神医学
2.精神症状はその人の人生の危機似おける正常な反応とする考え方
解決策:本人がその危機を乗り越える。
目標:治療より回復を目指す。自己管理力、自己肯定力を育てる。
セレトニン仮説は半世紀以上経っても科学的証明されていないにも関わらすセレトニンを一時的に増やす抗鬱剤が開発され使用されるのも如何なものかと思います。
抗不安薬や眠剤を長期漫然投与にも疑問です。海外が正しい訳じゃないけど、1ヶ月単位で休薬している事からでも日本は異常事態ではないしょうか?
例えば、抗鬱剤➕抗精神薬➕ベンゾジアゼピン系の併用にもエビデンスがない。
もう少し精神科医は安直な投薬をせずにもっと慎重であって欲しいです。抗精神薬での死亡例は表面化されていませんが、顕著に増加傾向を呈しています。
国際的に見ても、日本が如何に投与剤数が多いかです。
最近日本でも統合失調症の患者の中に治療終了と言う例も出始めてもいます。
患者は増える。精神科クリニックは増える。投薬も増える。ようやくブレーキが厚労省も見かねて規制がかかる様な状況です。
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同時期に参考にした医学書です。
精神科治療薬処方ガイド/スティーヴン・M. ストール
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