筋肉だけでない、人の身体の動きにおける重要な要素
こんにちは、おくがわ整体院の小難しい方のblogを担当している奥川です(?)
さて、タイトルを見て気になった方もいると思いますが
私も早いもので20年近く運動指導の現場に携わってきてますが
20年~10年前までの運動指導と言うのは
アメリカ人的な運動指導というべきでしょうか?筋肉至上主義の運動指導だったと思います
『○○筋は○○する主動筋である』
『地面をける時には○○筋が主に働く』
イコール
『速く走りたいなら○○筋を鍛えれば良い』
『○○筋を鍛えるにはスクワットが最適である、スクワットをすると走るのが速くなる』
と、極端にいうとこんな感じでした(^^;)
このような筋肉中心の運動の考え方は、後ほど説明致しますが
実際の人の運動を考える時に限界があります
しかし、ここ10年くらいでガラッと運動指導の方法が変わってきました
運動指導の現場に理学療法士さんを始めとする、治療家さんが関わりだしたのも大きく影響していると思います。
最近では一般の人でも
「インナーマッスル」
「筋膜」
なんて言葉も知っているように、だいぶと運動に対する知識も複雑で多彩になってきました
ですが、それでも運動=筋肉にアプローチするという考え方がまだまだ主流かと思います
筋肉を意識するのが悪い事だなんて言ってません
しかし、人の身体は実際は筋肉だけで運動が起こる訳ではありません
例えば、私の友人で250kgのバーベルを持ち上げる人がいました
要は250kgの物を肩に背負って『しゃがんで立つ』動作が出来る訳で…
一般人からすればモンスターです!
しかし、彼はいつもビルの階段を3階まで上がるだけで息切れしてました…
私自身も以前にパワーリフティングをやっていた時は150kgのバーベルを持ち上げていた訳ですが
注)体重が50kg無い私ですから、150kg持てるという事は体重の3倍挙上ですので、結構脚力はあった方だと思います。
しかし、2年くらいバーベルを持っていない、もちろん150kgなんて今は持てない
現在の方が階段の上り下りはもちろん『歩く』『走る』などの日常動作はとても楽になっています。
このような事はなぜ起こるのでしょうか?
筋肉以外の運動に係る要素が関係しているのは明白ですが
その中でも一般の人になじみのない『重心位置のコントロール』について今回は説明したいと思います。
人の身体にも重心と言うものがあります
正確には体節ごとに質量中心を求めていくなどの複雑な計算が必要となりますが、大雑把な立位での重心位置の推測方法としては上半身の質量中心点(胸椎7~9番の高位)下半身の質量の中心点(大腿の2分の1~3分の2の高位)の中間に位置すると言われています。
力学的に
物体の重心の位置と床反力作用点の位置関係によって、物体の動く(回転)方向が決まります
人の身体でも同じでように重心と床反力作用点の位置関係は身体に動きを産み出します
身体の重心の後ろ側で、地面に力を加えるなら、身体は前方に回転する力が生まれます
逆に重心の前側で地面に力を加えるなら、身体は後方へ回転する力が生まれます
文章だけだと、ちょっと難しい話ですよね…(^^;)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
さて、高齢者に多い転倒のケースとして、椅子から立ち上がる際の後方への転倒があります
これは身体の重心が十分に前に移動していない間に立ちあがろうとするから、と言われています
なぜ高齢者にこのような事が起きやすいのでしょうか?
高齢者の多くは『円背』簡単に言いますと『背中が丸まっている』方が多いです
背中が丸まると、真っすぐの背中の人より、重心は少し後ろに移動します。
それを若い頃と同じ感覚で立ちあがろうとしたり
急いで立ち上がろうとしてしまうと、重心が十分に前に移動する前に床を蹴ってしまいます
地面を蹴る力が、身体を後ろ向きに回転させる力に働いてしまうので、立ちあがるのに時間がかかったり
ひどい場合には転倒してしまう、と言うのです
このような転倒は『筋力』をつけるだけでは、なかなか防止出来ません
しかし、未だに多くの転倒予防の体操は筋力トレーニングに終始しています。
階段を上がる時も、椅子から立ち上がる時も基本的には同じです
重心がしっかり前に移動してから地面をける事が重要です
具体的には『足裏にしっかり体重を感じてから床を蹴る』と良いでしょう。
このような階段登り降りや椅子からの立ち上がり以外にも
『歩く』『走る』『飛ぶ』など重心コントロールが関係しない日常動作はほとんど無いのですが
その辺りの事は、現在の運動指導ではまだまだ重視されていないところだと思います
その他にも『筋力』以外で、人の運動において重要な要素はたくさんあります
また、このblogで少しづつ紹介していきたいと思っております!
さて、タイトルを見て気になった方もいると思いますが
私も早いもので20年近く運動指導の現場に携わってきてますが
20年~10年前までの運動指導と言うのは
アメリカ人的な運動指導というべきでしょうか?筋肉至上主義の運動指導だったと思います
『○○筋は○○する主動筋である』
『地面をける時には○○筋が主に働く』
イコール
『速く走りたいなら○○筋を鍛えれば良い』
『○○筋を鍛えるにはスクワットが最適である、スクワットをすると走るのが速くなる』
と、極端にいうとこんな感じでした(^^;)
このような筋肉中心の運動の考え方は、後ほど説明致しますが
実際の人の運動を考える時に限界があります
しかし、ここ10年くらいでガラッと運動指導の方法が変わってきました
運動指導の現場に理学療法士さんを始めとする、治療家さんが関わりだしたのも大きく影響していると思います。
最近では一般の人でも
「インナーマッスル」
「筋膜」
なんて言葉も知っているように、だいぶと運動に対する知識も複雑で多彩になってきました
ですが、それでも運動=筋肉にアプローチするという考え方がまだまだ主流かと思います
筋肉を意識するのが悪い事だなんて言ってません
しかし、人の身体は実際は筋肉だけで運動が起こる訳ではありません
例えば、私の友人で250kgのバーベルを持ち上げる人がいました
要は250kgの物を肩に背負って『しゃがんで立つ』動作が出来る訳で…
一般人からすればモンスターです!
しかし、彼はいつもビルの階段を3階まで上がるだけで息切れしてました…
私自身も以前にパワーリフティングをやっていた時は150kgのバーベルを持ち上げていた訳ですが
注)体重が50kg無い私ですから、150kg持てるという事は体重の3倍挙上ですので、結構脚力はあった方だと思います。
しかし、2年くらいバーベルを持っていない、もちろん150kgなんて今は持てない
現在の方が階段の上り下りはもちろん『歩く』『走る』などの日常動作はとても楽になっています。
このような事はなぜ起こるのでしょうか?
筋肉以外の運動に係る要素が関係しているのは明白ですが
その中でも一般の人になじみのない『重心位置のコントロール』について今回は説明したいと思います。
人の身体にも重心と言うものがあります
正確には体節ごとに質量中心を求めていくなどの複雑な計算が必要となりますが、大雑把な立位での重心位置の推測方法としては上半身の質量中心点(胸椎7~9番の高位)下半身の質量の中心点(大腿の2分の1~3分の2の高位)の中間に位置すると言われています。
力学的に
物体の重心の位置と床反力作用点の位置関係によって、物体の動く(回転)方向が決まります
人の身体でも同じでように重心と床反力作用点の位置関係は身体に動きを産み出します
身体の重心の後ろ側で、地面に力を加えるなら、身体は前方に回転する力が生まれます
逆に重心の前側で地面に力を加えるなら、身体は後方へ回転する力が生まれます
文章だけだと、ちょっと難しい話ですよね…(^^;)
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さて、高齢者に多い転倒のケースとして、椅子から立ち上がる際の後方への転倒があります
これは身体の重心が十分に前に移動していない間に立ちあがろうとするから、と言われています
なぜ高齢者にこのような事が起きやすいのでしょうか?
高齢者の多くは『円背』簡単に言いますと『背中が丸まっている』方が多いです
背中が丸まると、真っすぐの背中の人より、重心は少し後ろに移動します。
それを若い頃と同じ感覚で立ちあがろうとしたり
急いで立ち上がろうとしてしまうと、重心が十分に前に移動する前に床を蹴ってしまいます
地面を蹴る力が、身体を後ろ向きに回転させる力に働いてしまうので、立ちあがるのに時間がかかったり
ひどい場合には転倒してしまう、と言うのです
このような転倒は『筋力』をつけるだけでは、なかなか防止出来ません
しかし、未だに多くの転倒予防の体操は筋力トレーニングに終始しています。
階段を上がる時も、椅子から立ち上がる時も基本的には同じです
重心がしっかり前に移動してから地面をける事が重要です
具体的には『足裏にしっかり体重を感じてから床を蹴る』と良いでしょう。
このような階段登り降りや椅子からの立ち上がり以外にも
『歩く』『走る』『飛ぶ』など重心コントロールが関係しない日常動作はほとんど無いのですが
その辺りの事は、現在の運動指導ではまだまだ重視されていないところだと思います
その他にも『筋力』以外で、人の運動において重要な要素はたくさんあります
また、このblogで少しづつ紹介していきたいと思っております!