行政法の先生と面談/武雄市図書館のツタヤによる民営化・辺野古基地移設 | なか2656のブログ

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つい先日、ひさしぶりに大学院のある行政法の教授の先生と、少しだけお会いさせていただく機会を得ました。

相手方の先生が行政法の先生であり、また、公務員制度などを研究テーマとなさっておられる先生だったので、私がなんとなく、「そういえば、佐賀県武雄市図書館ツタヤにより民営化したことがネット上で話題になっていまして・・・」と話したところ、

先生は先刻ご承知のようで、「指定管理制度のやつだね、失敗例の代表的な。」と一刀両断でした。

また、「地方の政治家達が『町おこし』を目的として、図書館を指定管理制度により民間企業により民営化するのも趣旨が違う。町おこしならもっと別のものでやるべきであろう。」との極めてごもっともなコメントもいただきました。

■参照
武雄市図書館CCC・ツタヤによる民営化については、こちらもあわせてご参照ください。
・三鷹市立図書館開館50周年記念図書館フェスタと武雄市図書館について

また、辺野古の基地移転をめぐって、沖縄と政府・与党の緊張が高まっている昨今ですが、この点については、沖縄の弁護士の方々が、東京などの多くの学者、弁護士などと連携し、さまざまな方策を練っているところであるそうです。

行政法の分野だけでもさまざまな争い方があるわけですが、しかし、それぞれがお互い齟齬がないように、また、どのようなタイミングでどのような主張をするかなど、いろいろな方々が知恵を出して方策を練っている、との力強いお話をうかがうことができました。

最近は、国政についても、地方政治についても暗いニュースばかりですが、少しだけ明るい気分になりました。

■追記
3月30日付の新聞記事に、つぎのようなものがありました。

・「法の趣旨に沿わない」指摘も 辺野古移設作業、知事停止指示に国が対抗措置|朝日新聞

このように、「サクハシ行政法」で著名な慶應義塾大学の行政法の橋本博之先生も、「国側が審査請求を行うのは行政不服審査法の趣旨に沿わない」と疑問を表明するコメントを出しておられるとおり、辺野古への基地移転に関する政府・与党の一連の対応は、無理に無理を重ねるものであるように思われます。

行政法 第4版



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ず・ぼん19: 武雄市図書館/図書館送信/ほか (図書館とメディアの本)





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